...澄みきった桔梗色の美しさ...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...澄みきった碧空(あおぞら)と融(と)け合っていた...
徳田秋声 「仮装人物」
...澄みきった空を眺めていた...
徳田秋声 「黴」
...極度に澄みきった空と大気とのために...
豊島与志雄 「秋の気魄」
...窓の外の澄みきった蒼空を眺めやり...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...そのどこか遅鈍そうな而も澄みきった眼を見ると...
豊島与志雄 「香奠」
...澄みきった家畜の鈴の音が...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ランジェー夫妻の眼には彼女の澄みきった眼つきしか映らなかったし...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...切れの長い澄みきった眼で...
豊島与志雄 「蛸の如きもの」
...黒目の大きな澄みきった眼付が...
豊島与志雄 「反抗」
...澄みきった瞳を宙に浮かした切れの長い眼...
豊島与志雄 「碑文」
...澄みきった清浄な空です...
豊島与志雄 「変な男」
...雑音のなかに一つの澄みきったうたごえ……それをききとりたいと云って伊作の声が消えた...
原民喜 「鎮魂歌」
...みるみる聖者のごとき澄みきったものに変った...
吉川英治 「新・水滸伝」
...「範宴? 聖光院の範宴か」「さよう」低い声のうちに澄みきったものがある...
吉川英治 「親鸞」
...しいんと冷たく澄みきったせいか...
吉川英治 「茶漬三略」
...ひとつの大事をそちに打け明けたいと思う」澄みきった双眸(そうぼう)があたりへ動いた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...澄みきった秋の昼だった...
吉川英治 「源頼朝」
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