...澄みきった青空の下に大きく環を描いて...
池谷信三郎 「橋」
...澄みきった空を眺めていた...
徳田秋声 「黴」
...何という青い澄みきった深さだろう...
豊島与志雄 「楠の話」
...鏡のように澄みきった空に...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ぎらぎらした夏から澄みきった秋へと...
豊島与志雄 「初秋海浜記」
...澄みきった瞳を宙に浮かした切れの長い眼...
豊島与志雄 「碑文」
...青い支那服を着、しなやかな黒髪を小さく束ね、纒足にちっちゃな沓をつっかけてる、古風な身なりだが、半月形の眉、澄みきった黒目、餅のような頬の肉付、小さな口のつややかな唇、すんなりした両手の指、微妙な曲線をゆるがせる腰……そのすぐれた容色は、如何なる名妓を持って来ても足許にも及ばない...
豊島与志雄 「ピンカンウーリの阿媽」
...故郷の澄みきった水と子供のあざやかな感覚が静かな音響をともないながら……...
原民喜 「苦しく美しき夏」
...相手の眼はしかし飽くまで澄みきったもので...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...澄みきった大空へせりあがって来た...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...澄みきったような心の様子に現われて見える点でも親しまれないところがあった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その澄みきった真実心をもって静かに仰ぎ見ました時に...
夢野久作 「暗黒公使」
...その澄みきった浅黄いろの大気の下に...
吉川英治 「私本太平記」
...むしろ最も官能の正しくひろく澄みきった近代人の声として常に新しい反省と若い思索(しさく)をよび起されるのである...
吉川英治 「親鸞」
...「範宴? 聖光院の範宴か」「さよう」低い声のうちに澄みきったものがある...
吉川英治 「親鸞」
...澄みきった態(さま)で...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...澄みきった好晴(こうせい)の日であったが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...初夏の澄みきった蒼空をバックに...
蘭郁二郎 「※[#「氓のへん/(虫+虫)」、第3水準1-91-58]の囁き」
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