...澄みとおった夕空にくっきりとその輪郭を描きだす...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「リップ・ヴァン・ウィンクル」
...)澄み切つた冬の空に...
石川啄木 「菊池君」
...ついさっきまでは澄み切った空気の底にくっきりと襞(ひだ)を重ねていたのが...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...湖はまたもとの通りに奇麗に澄み渡ってしまったのでした...
夢野久作 「ルルとミミ」
...澄みきった奥深い眼とが...
豊島与志雄 「田舎者」
...澄みきった日の光...
豊島与志雄 「初秋海浜記」
...濃く深く澄みわたり...
永井荷風 「蟲の聲」
...江戸の空は澄みきつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...然るのちにそれぞれ澄みきるのである...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...水晶のように澄みわたって見える...
原民喜 「鎮魂歌」
...二月の空は南方(ミデイ)特有の深い紺碧に澄み渡る...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...だが視線は澄み、子供のよう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...ひとりの懸声ばかりが澄み徹つて響いてゐた...
牧野信一 「「学生警鐘」と風」
...僕ははね起きてしばらくじつと頭を押へて居ると今夜の僕の心は非常に澄み切れる事を感じた...
村山槐多 「殺人行者」
...彼女の澄み渡った瞳(ひとみ)の底から再び浮び始めた残虐な微笑は...
横光利一 「日輪」
...余りにも澄みきって...
吉川英治 「私本太平記」
...ものにつかまりながら辛くも立ち上って沖の方を見ると空は物凄いほどにも青く冷く澄み渡って...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...澄み切った明らかさで...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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