...澄み切つた秋の大空の...
石川啄木 「葬列」
...世に珍らしく澄みわたりゐて...
ステファンヌ・マラルメ Stephane Mallarme 上田敏訳 「エロディヤッド」
...聖(セント)ポール寺院★の大鐘が澄みわたった空気の中で一時を鳴らした頃...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...清らかに澄みきった二つの音の流れがゆるやかな拍子で合ったり離れたり入り乱れて流れて行く...
寺田寅彦 「写生紀行」
...湖の底深く深く女王様の耳まで届くくらい澄み渡って響きました...
夢野久作 「ルルとミミ」
...澄みきった奥深い眼とが...
豊島与志雄 「田舎者」
...白目が青いほど澄み切って...
豊島与志雄 「林檎」
...そうしてこの物狂おしきまでに澄み透った存在への疑問の激情が一筆一筆...
中井正一 「美学入門」
...空はまぶしいほど澄み透って...
林芙美子 「泣虫小僧」
...全神経を澄み亙らせて対象を掴まうとしてゐた...
北條民雄 「間木老人」
...この頃のように澄み切った空のいろを見ていると...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...筆に変へずんばあらず――さう思つて見上げた空は蒼く蒼く澄みわたつてゐた――...
牧野信一 「〔編輯余話〕」
...両手をくんで枕にして澄み渡つた大空を見て居る主任さんを見付けた私達は...
正木不如丘 「釣十二ヶ月」
...きらめきながら澄み渡って...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
......
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...ふとまた定雄は天上の澄み渡った中心に眼を向けた...
横光利一 「比叡」
...紺深く澄み入つた空の片辺に...
若山牧水 「岬の端」
......
若山牧水 「みなかみ紀行」
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