...磨ぎ澄ました肉屋の包丁にさへ動悸の高まる少年だつた...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...宇治は立ち止って耳を澄ました...
梅崎春生 「日の果て」
...磨ぎ澄ましたような物凄い下弦の月が...
橘外男 「仁王門」
...下駄(げた)の音が聞えはしないかと耳を澄ました...
田中貢太郎 「黄燈」
...二階の窓から洩れて来る楽の響きにうっとりと耳を澄ました...
谷崎潤一郎 「少年」
...時々立止って耳を澄ました...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...冷やかな取り澄ました言葉で...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼女は澄ました顔で...
豊島与志雄 「野ざらし」
...彼はなお注意して耳を澄ました...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...もし耳を澄ましたら...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...モハメッドは澄ましたもので...
夏目漱石 「行人」
...よく砥(と)ぎ澄ましたものらしく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...穏坊は相変らず澄ました調子で「すぐ焼けてしまいまする」などといっておる...
正岡子規 「死後」
...以前は濁つた汁を澄ましたものが醤油であつて...
柳田國男 「食料名彙」
...宣告を澄ましたばかりの検事に裁判所の応接室で面会をすると...
夢野久作 「巡査辞職」
...光秀は、眸を澄ました...
吉川英治 「新書太閤記」
...心の爪を研(と)ぎ澄ました...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...彼方から澄ました顔をして歩いて来る一名の侍がある...
吉川英治 「宮本武蔵」
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