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饗庭篁村 「木曾道中記」
...態々本道を澁民の町へ廻つて來たものであらう...
石川啄木 「鳥影」
...どうも出し澁る樣になつたといふことを...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...旅行中に見た槲(かしは)の皮剥ぎ並びに澁取りの新事業や...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...見ざるを得ないほど毎日が澁く...
高村光太郎 「美の影響力」
...と思ひながら澁々出かけて行く時には...
太宰治 「お伽草紙」
...紙捻(こより)手頼(たよ)りにい……」と巫女(くちよせ)の婆(ばあ)さんの聲(こゑ)は前齒(まへば)が少(すこ)し缺(か)けて居(ゐ)る爲(ため)に句切(くきり)が稍(やゝ)不明(ふめい)であるがそれでも澁滯(じふたい)することなくずん/\と句(く)を逐(お)うて行(い)つた...
長塚節 「土」
...忙(いそが)し處(ところ)酷(ひで)え目(め)に逢(あ)つちやつた」勘次(かんじ)はそれでも口(くち)が澁(しぶ)つて思(おも)ふ樣(やう)にいへなかつた...
長塚節 「土」
...が、澁紙はボロボロ、地濕(ぢしめ)りで繩もすつかり痛んで居る樣子です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...八五郎が出澁(でしぶ)つたのも無理はなく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大概は粉煙草と澁い茶にありついて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...若い時分は草角力くらゐは取つたらしい、四十二三の見事な恰幅で、澁紙色の皮膚、眼が少し血走つて居りますが、ニヤリニヤリと不斷の笑みを含(ふく)んだ顏は、田舍のボスによくある型です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...皆んな繼ぐことになつてゐたのか」「それがその變なことで――」老番頭は一寸言ひ澁りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...淋しがる年でもあるまい」「でも」お春は澁(しぶ)りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
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樋口一葉 「別れ霜」
...澁(しぶ)を買ひに行く時かすりでも取つて吹矢(ふきや)の一本も當りを取るのが好い運さ...
樋口一葉 「わかれ道」
...誰も澁澤榮一なんて名を記憶してゐる者はひとりもあるまい...
吉川英治 「折々の記」
...鉤(はり)をはづすが大難澁...
若山牧水 「樹木とその葉」
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