...一心は高し岩手山思ひは長し北上やこゝ澁民の學舍にむつびし年の重りて二梅こそ咲かね風かほる彌生二十日の春の晝若き心の歌ごゑにわかれのむしろ興たけぬ三あゝわが友よいざさらば希望の海に帆をあげよ思ひはつきぬ今日の日のつどひを永久の思ひ出に(明治四十年三月作)...
石川啄木 「唱歌」
...杉の葉の蚊遣の煙を澁團扇で追ひ乍ら...
石川啄木 「赤痢」
...枯莖に殘つた澁い紫の小さな茄子が...
泉鏡花 「遺稿」
...下澁谷の富士山は今なほ存す...
大町桂月 「近藤重藏の富士山」
...水(み)の面(も)の水澁(みしぶ)氣(け)をぬるみ...
薄田淳介 「白羊宮」
...住民の風俗も澁谷中野あたり...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...もし少し澁味のかかつた年頃にでもなつたら...
南部修太郎 「自分のこと」
...澁茶(しぶちや)に駄菓子で納まらなくなると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「それは困りました」越後屋兼松は澁い顏をしました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ひどく澁い顏をしました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...瓶の口を覆(おほ)つた澁紙は眞新らしいまゝで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...きつと課長の奴が澁い面(つら)をしやがるにきまつてゐる...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...蘭の鉢百も並べて百体の己を見るも寂しはかなし澁川玄耳さんが山東省へ行つたきり遂に帰つて来ない...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...どうもすこし詩よりも插繪の方が晦澁である...
堀辰雄 「詩集「窓」」
......
三好十郎 「捨吉」
...」私はいくらか澁りながら言つた...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...粒のまゝ灰水の中に永く浸して置いて澁を拔くのをマルザハシ...
柳田國男 「食料名彙」
...澁川高崎と出ればいゝぢやないか...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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