...吉野は病める智惠子と共に澁民を去つた...
石川啄木 「鳥影」
...澁川にて買ひたる傘也...
大町桂月 「上州沼田より日光へ」
...水(み)の面(も)の水澁(みしぶ)氣(け)をぬるみ...
薄田淳介 「白羊宮」
...住民の風俗も澁谷中野あたり...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...尋君偶到澁溪西...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...三十前後のおかみさん澁茶を汲みながら...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...仲々に澁いものがあり...
中島敦 「かめれおん日記」
...澁い枳の実は霜の降る度に甘くなって...
長塚節 「太十と其犬」
...忙(いそが)し處(ところ)酷(ひで)え目(め)に逢(あ)つちやつた」勘次(かんじ)はそれでも口(くち)が澁(しぶ)つて思(おも)ふ樣(やう)にいへなかつた...
長塚節 「土」
...陰澁(いんじふ)さ...
南部修太郎 「麻雀を語る」
...お余乃は一應も二應も澁りましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...平次の巧(たく)みな問ひ落しで、語り澁るのを、どうにか誘ひ出して、これだけのことを纒(まと)めたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それは澁皮(しぶかは)の剥(む)けた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...瓶の口を覆(おほ)つた澁紙は眞新らしいまゝで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...東京を出でて澁川に行く人は...
萩原朔太郎 「純情小曲集」
...その澁柿を練つたネリ柿に對して...
柳田國男 「食料名彙」
...じつは澁澤敬三さんといふ罪な友達がゐて...
吉川英治 「折々の記」
...姫(ひめ)は案外(あんがい)の顏(かほ)をして答(こた)へ澁(しぶ)つてゐましたが...
和田萬吉 「竹取物語」
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