...六 腰が難澁する...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...澁川町に著きしは...
大町桂月 「上州沼田より日光へ」
...水泥(みどろ)なす水澁(みしぶ)に浮(う)きつ...
薄田淳介 「白羊宮」
...女中はまだ十八九の一寸澁皮のむけた女であつたが相變らず澄した顏をしてゐて口數を利かぬ...
高濱虚子 「俳諧師」
...蔓の黄葉を眞探りて、おどろがさ枝に藷蕷を堀り、霜に赤らむ梢の柿、澁きを、榾の火に燒きて...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...此枝へ吊るして鹿の皮を剥いだのだといふ澁柿の大木があつた...
長塚節 「菠薐草」
...澁い茶などを入れてやりました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...多分此澁紙を敷いて何かの作業をするのでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...八五郎が出澁(でしぶ)つたのも無理はなく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...船具らしい澁引の細引を見付けて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そんな命がけの惡戯をするものは無いぜ――惡戯者は釣竿の持主の勇太郎ぢやないよ」「――」富山七之助の苦澁さはありませんでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...口を塞いだ澁紙に一應泥(どろ)は附いてをりますが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いふんです」「お孃さんのお考へは?」「さア」お清は答を澁りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...顏には大した苦澁の跡もなく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
......
樋口一葉 「別れ霜」
...彼は例の晦澁な東洋の卷物を判讀してゐた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...なんだかそれから晦澁な...
堀辰雄 「續プルウスト雜記」
...澁川から利根川の方へ溯ればその本流に沿うて十幾個所かの温泉が出てゐるのだ...
若山牧水 「樹木とその葉」
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