...さすがにかの欧米の天に雷(らい)の如く響きわたりたる此等楽聖が深潭(しんたん)の胸をしぼりし天籟(てんらい)の遺韻をつたへて...
石川啄木 「閑天地」
...車輪を洗ふ許りに涵(ひた)々と波の寄せてゐる神威古潭(かむゐこたん)の海岸を過ぎると...
石川啄木 「札幌」
...泳げもせぬのに深潭(しんたん)に飛び込み...
太宰治 「困惑の弁」
...実際あゝした美しい刺繍されたやうな潭は日本にはない...
田山録弥 「あちこちの渓谷」
...神居古潭(かむゐこたん)の鑛泉宿である...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...飯後(はんご)神居古潭を見に出かける...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...朝神居古潭(かむゐこたん)の停車場から乘車...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...帰途清潭子と南佐柄木町の弥生に飲む...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...寒潭(かんたん)を渡る雁(がん)のやうに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...龍潭池の眺めを賞して那覇へ歸ることにしたが...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...人生の淙々茫々なる美麗と果敢なき夢の深潭こゝに極まれり...
牧野信一 「坂口安吾君の『黒谷村』を読む」
...その眉の下にうつとりと見開いてゐる瞳は神潭(しんたん)の雫(つゆ)を宿して...
牧野信一 「夜の奇蹟」
...同集菊潭吉田医官堂...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...竜潭(りゅうたん)の静寂は歴史の深みを漂わせているのです...
柳宗悦 「民藝四十年」
...竜潭(りゅうたん)の水がはける所に一基の橋がかかり...
柳宗悦 「民藝四十年」
...明治時代を少壮で活躍した硯友派の山岸荷葉氏は雲潭門下で雲石と号し...
山本笑月 「明治世相百話」
...急潭(きゅうたん)との千変万化を極めた石狩川を遡(さかのぼ)って来た訳でしたが...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...碧潭の上に長大な岩床が一の奇勝を為し...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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