...月穿潭底とか、三界唯一心とかの句をいまでも忘れずにゐる...
太宰治 「思ひ出」
...數十の潭(たん)を合せたるものと稱すべく...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...最も深潭の趣に富み...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...実際あゝした美しい刺繍されたやうな潭は日本にはない...
田山録弥 「あちこちの渓谷」
...龍潭山の麓を繞つて...
田山録弥 「一少女」
...女の姿が毬のやうに激潭に落ちるのを眼にすると同時に...
田山録弥 「山間の旅舎」
...神居古潭の鉱泉宿である...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...神居古潭(かむゐこたん)の鑛泉宿である...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...北海道の神居古潭で中秋に逢ふも...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...清潭子より東綺譚を脚本に仕組みたき趣の手紙來る...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...さながら寒潭(かんたん)を渡る雁...
野村胡堂 「楽聖物語」
...その残酷な馭者との直下の眼下から深潭(しんたん)のように広漠とした夢魔を堪えていた...
牧野信一 「ゼーロン」
...その紅のやうな花と深潭のやうな色をした葉とは...
牧野信一 「蘭丸の絵」
...眼下に碧流の深潭あり...
宮武外骨 「一円本流行の害毒と其裏面談」
...次子が雲潭祥胤である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...祭酒林家は羅山より鵞峰、鳳岡(ほうかう)、快堂、鳳谷、竜潭、鳳潭の七世にして血脈が絶えた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...潭陽も古い都城のあった処で...
柳宗悦 「全羅紀行」
...公の歿後嗣子月潭が再び腫物を病むに当って...
柳宗悦 「民藝四十年」
便利!手書き漢字入力検索