...潤沢な髪の毛の重みに堪(た)えないように首筋も細々となった...
有島武郎 「或る女」
...そうして潤沢な見料と引換に...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...潤沢な権力を思うさま使って事を決裁することもでき...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...百貨店は潤沢な資本と...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...潤沢な資本と近代的営業法を誇る百貨店が...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...田舎の中学校に居て百円近い給料を貰っていた漱石氏はよほど懐ろ都合の潤沢なものであったろう...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...元来春の水は春水満四沢(しゅんすいしたくにみつ)というように潤沢な感じのするものであります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...王室費予算中に潤沢な計上を見ているにもかかわらず...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...潤沢な資本を擁して...
中里介山 「大菩薩峠」
...熟した梅の実は豊かな肉と酒のやうな潤沢な匂いを持つてゐた...
新美南吉 「登つていつた少年」
...元手が非常に潤沢な上...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...沢山の幸福とよろこびと潤沢な日日とを恵まれますように...
堀辰雄 「木の十字架」
...労働の報酬が現在極めて潤沢なアメリカでは...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...これに当時の潤沢なる巡回旅費を加えても...
森鴎外 「渋江抽斎」
...内外の肥力の供給潤沢ならぬために...
柳田國男 「地名の研究」
...一般がそれによって生活を潤沢ならしめている所を...
横光利一 「欧洲紀行」
...おれの下宿は反対に潤沢なのに驚く...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...居ながら水草の潤沢な地方...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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