...彼はまるで潜勢力のように、何か大きなことをする力を秘めている...
...彼女の目立たない努力はまさに潜勢力と言えるだろう...
...政治家たちは潜勢力を見極めるために、常に社会の動向に気を配っている...
...彼らは潜勢力を活性化するために、新しいアイデアを出し合った...
...もし彼が潜勢力を発揮すれば、その才能は一流の芸術家に匹敵するだろう...
...その衝動を社会は今継子(ままこ)扱いにはしているけれども――そして社会なるものは性質上多分永久にそうであろうけれども――その何処かの一隅には必ず潜勢力としてそれが伏在していなければならぬ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...基督教は永遠まで人霊を救うの潜勢力を有する宗教にあらずして...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...最近にはまた勉強の活勢力を得るための潜勢力を養うべき「怠け日」であった暑中休暇も廃止されるくらいであるから...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...伊藤侯は潜勢力なきに非ずされど其現在の位地は寧ろ孤立なり一見すれば其名望甚だ広大なる如くなれども...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...侯の潜勢力にして存在する限りは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...然しその潜勢力は朱鵬を凌ぐものがあると言われていた...
豊島与志雄 「秦の出発」
...潜勢力が強くなって...
直木三十五 「南国太平記」
...謙信という人たちの日本の歴史上の潜勢力もまた大きなものと言わねばならぬ」「しかし...
中里介山 「大菩薩峠」
...静坐(せいざ)黙想(もくそう)は潜勢力(せんせいりょく)を増加す昔...
新渡戸稲造 「自警録」
...そしてこんな勢の不利な場合は幾らあせっても仕方が無いからそんな時は黙ってウント勉強し潜勢力を養い...
牧野富太郎 「植物記」
...サヨは情熱の潜勢力のようなものにかえて暮せるようにもなった...
「朝の風」
...しかも巨万の富を貯えて印度(インド)貿易に関する限り非常な潜勢力を有し...
夢野久作 「冥土行進曲」
...――野州足利ノ庄は、足利の本拠といえ、まことに微々たる一僻地にすぎないが、やはり古い名族だけのものはあって、他州に分布されていた血流がたまたまこんどのよろこびを機会に集まったのを見ると、「さすがは源氏の嫡系、足利党もゆゆしきもの」と人々は、その潜勢力に、いまさらの如く、眼をみはったようである...
吉川英治 「私本太平記」
...しかも衆徒の間に強大な潜勢力をもっていた...
吉川英治 「私本太平記」
...つねに不気味な武力と潜勢力の保持者である...
吉川英治 「私本太平記」
...要は和田呂宋兵衛(るそんべえ)という野武士(のぶし)の潜勢力(せんせいりょく)を買ったのだ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...彼としては、いかに信長の表面的な制圧(せいあつ)があっても、山徒の潜勢力は、もっと目にも見える復興を山上に現わしているものと思っていたらしいのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...なお地方的な潜勢力たるに留まっていた...
吉川英治 「新書太閤記」
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