...彼奴が大好きな人家に潜り込むことすら忘れて...
薄田泣菫 「独楽園」
...その研究者自身の頭の中まで潜り込む事が出来ない以上は...
寺田寅彦 「鸚鵡のイズム」
...出版資本の内部に潜り込むのである...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...地下の熔岩(ようがん)の洞穴の廊下に潜り込むのだ...
中島敦 「光と風と夢」
...其処へはとても潜り込む勇気はなかつた...
中谷宇吉郎 「真夏の日本海」
...そこへはとても潜り込む勇気はなかった...
中谷宇吉郎 「真夏の日本海」
...鈴(りん)の音(ね)が鼓膜の及ばない幽(かす)かな世界に潜り込むように...
夏目漱石 「道草」
...あの通り狭くて君が潜り込むのが精一杯だ」「悪者があの口から愛ちゃんを抱え込んで脱(ぬ)け出すことなどはできないよ...
野村胡堂 「九つの鍵」
...雨戸の隙間からでも潜り込むものか...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...潜り込むとか何とかして――」「そんなわけには行きゃしませんや...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...豐駒師匠だつて選りに選つて聖堂裏なんかへ夜中に潜り込むのは良い料簡ぢやないぜ」錢形平次はこのニユースをまるつきり相手にしません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「爐の中に地雷火なんか潜り込むわけはないぢやないか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...妙月庵に潜り込む工夫はあるまいな」伊藤治太夫はこの配備を眺めて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そろ/\潜り込む隙を平次は狙つて居りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...獨り者のあつしの部屋へ潜り込む女ですから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...吊天井の下に誰か潜り込む奴があるかい...
葉山嘉樹 「牢獄の半日」
...急いで帯をグルグルと巻いて床へ潜り込む...
二葉亭四迷 「平凡」
...小石の下に潜り込むと……ブルブル...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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