...「よし、そこで当直将校、水中聴音機で探りながら、×の汽船の真下に、潜り込むのだ...
海野十三 「太平洋雷撃戦隊」
...自分の大きな鼻の孔(あな)から身体(からだ)のなかへ潜り込むやうに思つた...
薄田泣菫 「茶話」
...彼奴が大好きな人家に潜り込むことすら忘れて...
薄田泣菫 「独楽園」
...その研究者自身の頭の中まで潜り込む事が出来ない以上は...
寺田寅彦 「鸚鵡のイズム」
...自分の穴のなかへ見苦しく潜り込むよりいたし方がないのである...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...鈴(りん)の音(ね)が鼓膜の及ばない幽(かす)かな世界に潜り込むように...
夏目漱石 「道草」
...あの通り狭くて君が潜り込むのが精一杯だ」「悪者があの口から愛ちゃんを抱え込んで脱(ぬ)け出すことなどはできないよ...
野村胡堂 「九つの鍵」
...豐駒師匠だつて選りに選つて聖堂裏なんかへ夜中に潜り込むのは良い料簡ぢやないぜ」錢形平次はこのニユースをまるつきり相手にしません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...妙月庵に潜り込む工夫はあるまいな」伊藤治太夫はこの配備を眺めて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そろ/\潜り込む隙を平次は狙つて居りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...会釈(えしゃく)も無く潜り込む...
羽志主水 「越後獅子」
...熔岩隧道の中へうまく潜り込むと...
久生十蘭 「地底獣国」
...急いで帯をグルグルと巻いて床へ潜り込む...
二葉亭四迷 「平凡」
...掻なぐり捨てるように聴取器(ヘッド・フォン)を外して寝台に潜り込むと...
牧逸馬 「運命のSOS」
...それはお前が一人で敷布団と被布団(きぶとん)との間に潜り込む時だ...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...沈み込む程ふっくりした夜具に潜り込む時...
夢野久作 「斬られたさに」
...積み重ねた燃料の下に潜り込むつもりです...
夢野久作 「少女地獄」
...小石の下に潜り込むと……ブルブル...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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