...花の中に潜り込む...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...自分の大きな鼻の孔(あな)から身体(からだ)のなかへ潜り込むやうに思つた...
薄田泣菫 「茶話」
...彼奴が大好きな人家に潜り込むことすら忘れて...
薄田泣菫 「独楽園」
...その研究者自身の頭の中まで潜り込む事が出来ない以上は...
寺田寅彦 「鸚鵡のイズム」
...地下の熔岩(ようがん)の洞穴の廊下に潜り込むのだ...
中島敦 「光と風と夢」
...其処へはとても潜り込む勇気はなかつた...
中谷宇吉郎 「真夏の日本海」
...鈴(りん)の音(ね)が鼓膜の及ばない幽(かす)かな世界に潜り込むように...
夏目漱石 「道草」
...あの通り狭くて君が潜り込むのが精一杯だ」「悪者があの口から愛ちゃんを抱え込んで脱(ぬ)け出すことなどはできないよ...
野村胡堂 「九つの鍵」
...潜り込むとか何とかして――」「そんなわけには行きゃしませんや...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...窓わくに跡(あと)を殘すとか――熊五郎に限つてそれが一つも無い」「明るいうちに潜り込む術(て)もありますぜ」ガラツ八の八五郎は嘴(くちばし)を容(い)れました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...豐駒師匠だつて選りに選つて聖堂裏なんかへ夜中に潜り込むのは良い料簡ぢやないぜ」錢形平次はこのニユースをまるつきり相手にしません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「爐の中に地雷火なんか潜り込むわけはないぢやないか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そろ/\潜り込む隙を平次は狙つて居りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...熔岩隧道の中へうまく潜り込むと...
久生十蘭 「地底獣国」
...急いで帯をグルグルと巻いて床へ潜り込む...
二葉亭四迷 「平凡」
...それはお前が一人で敷布団と被布団(きぶとん)との間に潜り込む時だ...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...沈み込む程ふっくりした夜具に潜り込む時...
夢野久作 「斬られたさに」
...小石の下に潜り込むと……ブルブル...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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