...忽ち蒸汽船の白煙りを潜り抜け...
谷崎潤一郎 「幇間」
...房一の気に入りさうなことへ先潜りして行つたところがないでもない...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...二度表から潜り戸を引っ張ってみたり...
近松秋江 「狂乱」
...穴潜りにかけては俺よりもうまいようだな...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「赤毛連盟」
...無花果の枝の下に潜り入りて...
徳冨蘆花 「馬上三日の記」
...潜りながら急にこの海の底の谷間を覗き込んだ時の神秘的な恐ろしさは...
中谷宇吉郎 「真夏の日本海」
...蜻蛉(とんぼ)は潜り放題だ」全くその通りでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...音もなく潜り込みました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...前から漁師の家へでも潜り込んでいた...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「どこへ親分」「シッ」そっと潜り込んだのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...曲者が穴へ潜り込んだと思つたのは俺の間違ひかな」「親分...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...松永町の賭場(とば)に潜り込みました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「爐の中に地雷火なんか潜り込むわけはないぢやないか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...日本人の潜水夫は少なくとも三十尋は潜り...
久生十蘭 「三界万霊塔」
...それこそ――自分が曾祖父の魂のなかへ潜りこむか...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...疾(と)く山へ潜り入ること備うべし...
吉川英治 「上杉謙信」
...潜り戸の隙から外へ...
吉川英治 「美しい日本の歴史」
...釘抜きが潜りこんでいやがった」「畜生」「逃がすなッ」というすごい騒ぎです...
吉川英治 「江戸三国志」
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