...「俺の心の海にはまだ俺の知らぬ怪物が潛んでゐるらしい...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...潛かに姦淫する者は...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...どことなく賑かな鳴り音を潛めて居る...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...心の底に潛みたる「恐(おそれ)」によりてふるひつゝ...
ダンテ・アリギエリ Dante Alighieri 上田敏訳 「ありとあらゆるわが思」
...堪らないので又雪の下に潛り込む...
江南文三 「佐渡が島のこと」
...松影に潛める瀧口は愈耳を澄しぬ...
高山樗牛 「瀧口入道」
...*げに水潛るもの多くトロイア軍の中にあり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...向き得で衆中潛み去る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...潛然として爲に泣く涕涙長く留らず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...侯の潛勢力にして存在する限りは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...……其の部屋の何處かに密偵が潛んでゐたものらしい...
中島敦 「盈虚」
...其處へ潛(もぐ)つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...意識の潛在下にある經驗と結びつけることによつて...
萩原朔太郎 「宿命」
...夢が性慾の潛在意識であるといふフロイドの學説も...
萩原朔太郎 「夢」
...潛越を顧みず敢て一言を序する次第である...
藤原咲平 「山岳美觀」
...しんみりしたいといふ願が潛んでゐた...
水野仙子 「道」
...あの小篇の中に潛んでゐる事を思ふと...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
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横瀬夜雨 「花守」
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