...潛かに姦淫する者は...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...或は俺の運命が潛めるパツシヨンの火を灼熱させるやうな對手を與へて呉れなかつた爲かも知れない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...門外(もんそと)の柳(やなぎ)を潛(くゞ)つて...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
...柳(やなぎ)の下(した)の潛(くゞ)り門(もん)から...
泉鏡太郎 「畫の裡」
...どことなく賑かな鳴り音を潛めて居る...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...心の底に潛みたる「恐(おそれ)」によりてふるひつゝ...
ダンテ・アリギエリ Dante Alighieri 上田敏訳 「ありとあらゆるわが思」
...あの山の中の洞窟に潛んでゐたといふのは極めてふさはしいといふ一種の悲壯な感じを表はしてゐる...
近松秋江 「湖光島影」
...こなたリカオーン其下を潛り...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...大部分は一度支那を潛つて來て居ります...
内藤湖南 「日本文化とは何ぞや(其二)」
...薄暮女裝して孔氏の邸に潛入...
中島敦 「盈虚」
...惜しいはかないやうな思が心の底に潛んで居る...
長塚節 「佐渡が島」
...又(また)十日(とをか)前(まへ)に潛(くゞ)つた山門(さんもん)を出(で)た...
夏目漱石 「門」
...それが潛在意識として態度に現はれ...
萩原朔太郎 「田端に居た頃」
...潛水艦やのメカニカルな組立玩具である...
萩原朔太郎 「童話と教育について」
...客體はますます自己性從つて顯在性を強めますます他者性從つて潛在性を弱めねばならぬ...
波多野精一 「時と永遠」
...その奧深いところに何か哀歌的なものを潛めてゐる...
堀辰雄 「黒髮山」
...醜惡なる人間の影を潛める事を熱望してゐる...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
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室生犀星 「星より來れる者」
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