...だから自己沈潛の經驗を語るに際して僕の意識が「人交ぜ」をするやうになるのはやむを得ない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...片山潛君も面會に來てくれましたが...
石川三四郎 「浪」
...門外(もんそと)の柳(やなぎ)を潛(くゞ)つて...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
...どことなく賑かな鳴り音を潛めて居る...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...心の底に潛みたる「恐(おそれ)」によりてふるひつゝ...
ダンテ・アリギエリ Dante Alighieri 上田敏訳 「ありとあらゆるわが思」
...〔古事記の企畫一〕飛鳥(あすか)の清原(きよみはら)の大宮に太八洲(おほやしま)しらしめしし天皇二の御世に曁(およ)びて、潛龍元を體し、(せん)雷期に應(こた)へき...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...彼はさながら潛水夫見るが如くに...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...此故に侯が政府部内及び貴族院に於ける潛勢力は...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...其所に聊か人を魅する牽引力を失ふ恐が潛んでゐるといふ意味でも讀みづらい...
夏目漱石 「「土」に就て」
...とう/\ある易者(えきしや)の門(もん)を潛(くゞ)つた...
夏目漱石 「門」
...英國汽船アシニア號がドイツの潛水艦に撃沈された...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...其處へ潛(もぐ)つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...すなはち兩者は單に客體面に内在し潛在する構成的要素であるに止らず...
波多野精一 「時と永遠」
...潛越を顧みず敢て一言を序する次第である...
藤原咲平 「山岳美觀」
...かやうな孤獨とかやうな創造とのうちに深く潛み入るとき...
三木清 「人生論ノート」
...現實的なるもののうちに沈潛しようとするヘーゲルの衝動は...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
......
山之口貘 「山之口貘詩集」
...やがて左手の半ば朽ちかゝつた築地(ついぢ)の中門を潛つて...
若山牧水 「姉妹」
ランダム例文:
原因を探る つきあわせる パブリック・ドメイン
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??