...人一倍潔癖な彼女は...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...潔癖などということは...
太宰治 「如是我聞」
...潔癖な立派なひとである」などと言われることに成功している...
太宰治 「如是我聞」
...正直なところそれは義理堅いと云うよりも寧ろ極端な我がままと潔癖なのだと...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...それでも気の広い学者は笑って済ますが気の狭い潔癖な学者のうちには...
寺田寅彦 「ジャーナリズム雑感」
...唯潔癖な彼女は周囲の不潔に一方(ひとかた)ならず悩(なや)まされた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...中野重治は言葉の勘に実に潔癖な評論家である...
戸坂潤 「文芸評論の方法について」
...潔癖な伯母さんははじめて□□さんを見たときからその垢臭いのを気にして彼が三足さがらないうちにこちらから引返してしまふくらゐだつたが...
中勘助 「銀の匙」
...潔癖な佐治君は坐るに快くなかつたのであらう...
長塚節 「教師」
...潔癖な父は、最初の間こそ甚(はなは)だしくそれを忌(い)み嫌ったが、身体(からだ)が利(き)かないので、やむを得ずいやいや床(とこ)の上で用を足した...
夏目漱石 「こころ」
...三億円ばかり回収不能になった……大池氏は潔癖なひとだったようで...
久生十蘭 「肌色の月」
...その勤勉が彼の趣味の潔癖な感じ易さと闘いながら...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...その烈しいまでの潔癖な眼識を「旋毛曲り」としてみていた...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...昔からふしぎなくらい女には潔癖な方ですが...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...観念に悩まされた一同の過去に対する潔癖な逆襲がひそんでいた...
横光利一 「旅愁」
...」東野とのその後の潔癖な事情を...
横光利一 「旅愁」
...母は父以上に潔癖なひとである...
吉川英治 「私本太平記」
...朱実は潔癖な弾(はず)みを与えて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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