...この前には更に潔く...
芥川龍之介 「龍村平蔵氏の芸術」
...早瀬は潔く毒を仰いだのである...
泉鏡花 「婦系図」
...早瀬は潔く云々以下...
泉鏡花 「婦系図」
...軍隊を指揮するほうが潔く候」……「以上はみな個人的の問題に属し...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...もう一つの政所のはうは三浦氏に潔くおゆづりになつたはうが御賢明かと思ひますが...
太宰治 「右大臣実朝」
...汝らは酒杯(さかずき)と皿との外を潔くす...
太宰治 「駈込み訴え」
...潔く抛棄してみるがよい...
太宰治 「諸君の位置」
...やがて懷しい湯の香のそこはかとなく立ち上るのを嗅ぎ潔く起き上つて...
近松秋江 「箱根の山々」
...すでにしからばなんぞ潔くその最後を遂げざるや...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...皆済してから潔く告白しようと――」「ばかを言いたまえ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...そうして神の思し召しにそうように霊魂も肉身も潔く保ってくださいね...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...ポアンカレ大統領から「潔く決意するように」という言葉があったと伝えると...
久生十蘭 「青髯二百八十三人の妻」
...私も潔くあきらめます...
平林初之輔 「探偵戯曲 仮面の男」
...自分にあなたを恋する資格は全くないから潔くこの恋愛は棄権しますと号泣しながら正直に告白したことが却つて彼女の恋情を百倍させて...
正岡容 「吉原百人斬」
...膚(はだえ)艶に辞(ことば)潔く妙相奇挺(きてい)黒白短なく...
南方熊楠 「十二支考」
...考え直し自己を訂正し誤れる論拠は潔くこれをすてることこそ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...御意ならば我を潔くなし給うを得ん...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...潔く年貢を納めますと云ったきり口を噤(つぐ)んでしまったのには少々困ったね...
夢野久作 「二重心臓」
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