...早瀬は潔く毒を仰いだのである...
泉鏡花 「婦系図」
...潔く自首しろと薦めました...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「深夜の客」
...軍隊を指揮するほうが潔く候」……「以上はみな個人的の問題に属し...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...白い壁が潔く光つて窓からは涼しげな庭の青葉が見えた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...戦時の捕虜として潔く縛(ばく)に就く覚悟でいる...
林不忘 「安重根」
...やがて懷しい湯の香のそこはかとなく立ち上るのを嗅ぎ潔く起き上つて...
近松秋江 「箱根の山々」
...伯や潔く大丈夫たるの擧措に出で...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...伯や潔く大丈夫たるの挙措に出で...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...そして、その侍が、自分の気持さえわかってくれたなら、潔く、首を渡してやってもいい、と思った...
直木三十五 「南国太平記」
...情熱の前では小さな感傷を潔く犠牲にするのである...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...僕のつくったやつは潔く呈上しました...
久生十蘭 「ノア」
...私は潔く死にます...
平出修 「逆徒」
...潔く自分は火中の蓮華と散りゆこう...
正岡容 「小説 圓朝」
...潔く解散しよ」翌日...
正岡容 「寄席」
...膚(はだえ)艶に辞(ことば)潔く妙相奇挺(きてい)黒白短なく...
南方熊楠 「十二支考」
...考え直し自己を訂正し誤れる論拠は潔くこれをすてることこそ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...伯夷・叔齊は仁を積み行を潔くすること此の如く...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...(否――)と兵庫は潔く顔を横にふることはできなかったに違いない...
吉川英治 「宮本武蔵」
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