...)と、若奥様は潔い...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...女中までがあの潔い公憤をもって一身を顧みずボース氏の守護に努めたればこそ...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...白い潔い蒲團の上に同じく白い切で包んだ枕が置かれてあつた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...いい草は下品であっても志はまことに高い、潔い...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...潔いからだになったのだ...
太宰治 「駈込み訴え」
...……潔い悲痛な祈りの中には...
豊島与志雄 「湖水と彼等」
...一種の潔い貞節の盲目さがはいっている...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...かかる潔い異常な絶対の所有...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その潔い脣(くちびる)は再び閉じた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...名に負う武士らしい潔い最期だった...
永井隆 「この子を残して」
...潔いものだ...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...潔い人をも汚すといふかの憎悪(にくしみ)がもたらす所為を云ふものぞ...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...Plaisante raison qun vent manie,ettous sens ! ――Pascal――*128「回想への冷淡、潔い別離...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...潔いものもあり、未練なものもあり、死態(しにざま)はいろいろだが、名を惜しむものは、一人で森の中へ入って縊れ、あるいは石を抱いて渕川に身を投げて死んだ...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...枝雀のやうな老大家が尾籠を云ひ放しであつたに引代へ春団治はいつの場合も「そんた不潔いこと云ひないな」と相手に否定させてかゝつた...
正岡容 「初代桂春団治研究」
...自分も又美しいそれらの最上な潔い意志によつて営みたい...
室生犀星 「愛の詩集」
...快よい潔い感じがいちはやく私の胸をすがすがさせたが...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...その潔いところも気に入った」手を取って...
吉川英治 「三国志」
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