...泣きたくなるのを漸く辛抱して...
石川啄木 「天鵞絨」
...漸々(ぜんぜん)話し込んでみると元来傾向が同じであったものだから犬猿どころか存外(ぞんがい)話が合うので...
大隈重信 「福沢先生の処世主義と我輩の処世主義」
...追々其喰料を増加して漸次に復常(ふくじょう)し...
関寛 「関牧塲創業記事」
...漸つと動き出す地上ではところどころでずるい雀の聲がする...
千家元麿 「自分は見た」
...そのうちに漸くとろ/\としかけて...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...善光寺の地獄めぐりにも似た彼の辛抱強い努力が漸く報いられる機会に恵まれたのは...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...粗笨な経営は漸次集約的形態に代えられた...
戸坂潤 「科学論」
...其の名声は漸次世界的音色を帯び来らむとせり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...この事は茶山翁も「初千祺為レ吏以為吟哦廃レ務既聞其事漸理以為雅事必堕而其詩如レ斯千祺洵不レ可レ測矣」と心配もしたが...
中村憲吉 「頼杏坪先生」
...蒼白い顏に漸く血が上つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...漸(ようや)く芝居のことなどもすこしばかり分りかけて来た時分に...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...その技術も漸(ようや)く進歩したからこのたび使節がワシントンに行くに付き...
服部之総 「咸臨丸その他」
...妻妾同居漸く慣れて妻と妾と親しむと言う...
福沢諭吉 「女大学評論」
...漸っと腰かけ、宇野浩二「山恋ひ」読み乍ら...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...漸(ようや)くその一人娘がおとなびて来ると...
堀辰雄 「曠野」
...……私は漸くその別荘の前まで来ると...
堀辰雄 「窓」
...河堤の桜の蕾が漸くふくらみはじめて...
牧野信一 「山の見える窓にて」
...漸くイタリアの風景濃厚になって来る...
横光利一 「欧洲紀行」
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