...六波羅の朱門に漲らしめたる...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...漲(みなぎ)っているものは微笑である...
芥川龍之介 「母」
...僕は江東橋を越えるのにも一面に漲(みなぎ)つた泥水の中を泳いで行(ゆ)かなければならなかつた...
芥川龍之介 「本所両国」
...僕は江東橋を越えるにも一面に漲(みなぎ)った泥水の中を泳いで行かなければならなかった……「実際その時は大変でしたよ...
芥川龍之介 「本所両国」
...東に溢れ西に漲り...
石川啄木 「漂泊」
...その勢は平押しに溢れ漲つて國をも押し流してしまふ程の力をひそめてゐる...
今井邦子 「雪解水」
...濛々(もう/\)たる香煙(かうえん)を日光に漲(みなぎ)らす如し...
ポオル・クロオデル Paul Claudel 上田敏訳 「頌歌」
...茫つと漲つた明りに見えたゞけである...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...生々とした気分が漲(みなぎ)りあふれた...
相馬泰三 「新らしき祖先」
...全身に壮烈な力を漲(みなぎ)らせている感じだったが...
高見順 「如何なる星の下に」
...全身に漲って来た...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...話にも何にも為(な)らねえと言ふ者(もん)だ……」重右衛門は殆ど情に堪へないといふ風で潮(うしほ)の如く漲(みなぎ)つて来る涙を辛うじて下唇を咬(か)みつゝ押へて居た...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...眼に深い光りを漲らして...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...内に漲る力、中から盛りあがってくる精神が、新たな建設には必須の条件である...
豊島与志雄 「神話と青春との復活」
...いやな回想が一ぱい漲(みなぎ)るのであった...
本庄陸男 「石狩川」
...そういうような初々しさの漲った描写もあります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...体にも力が漲(みなぎ)るように思えた...
山本周五郎 「めおと蝶」
...「ウウム……何奴(なにやつ)ッ」怒気を漲(みなぎ)らして構え直った天堂一角...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??