...ありありと瞳(ひとみ)に漲(みなぎ)っていた...
芥川龍之介 「影」
...霧の如く当時の宮廷に漲らしめたる...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...顔中に愛嬌(あいきょう)を漲(みなぎ)らせていた...
芥川龍之介 「湖南の扇」
...仕事は全部」と云ふフロオベルの気もちは幼いクリストの中にも漲(みなぎ)つてゐる...
芥川龍之介 「続西方の人」
...その時のその少年の顔には愛の色漲(みなぎ)り...
李光洙 「愛か」
...庭一面に漲(みなぎ)り込んだ水上に水煙を立てて...
伊藤左千夫 「水害雑録」
...再び熱い涙が漲(みなぎ)り出してとめどがない...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...漲(みなぎ)つた灯りを吸うてゐるやうに目立つて見えた...
鈴木三重吉 「桑の実」
...ほんのわづかなら好いけれども――却つて愛情の暴漲を來たすよすがとなるけれども...
田山花袋 「道綱の母」
...部屋にはしめやかな不安の空気が漲(みなぎ)っていた...
徳田秋声 「黴」
...心に漲(みなぎ)って来た...
徳田秋声 「爛」
...この海のごとく和気の漲(みなぎ)りたる園遊会――新夫婦の面(おもて)に湛(たた)えたる笑の波に酔うて...
夏目漱石 「野分」
...ひとしきり漲(みなぎ)るのをみた...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...沈痛なものが漲っている...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...ここには何たる力が漲(みなぎ)っていることか...
柳宗悦 「工藝の道」
...全身に溢(あふ)れた力が漲(みなぎ)りつつ...
横光利一 「微笑」
...一方は渺々(びょうびょう)たる江水(こうすい)天(てん)に漲(みなぎ)り...
吉川英治 「三国志」
...水瓶(みずがめ)に水を漲(は)ったり...
吉川英治 「私本太平記」
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