...』小桶の水に漬(つ)け置ける綸巻(いとまき)取り出し...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...私たちはやがて砂地のここかしこに坐って堅パンとフライにした塩漬肉とを食べ始めた...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...嵐山へお茶漬でも食ひに行かうか...
高濱虚子 「俳諧師」
...「あの朝倉が塩漬け……?」と俺も砂馬のあとからついて行った...
高見順 「いやな感じ」
...西瓜は奈良漬(ならづけ)にした鶏卵(たまご)くらいの大きさのものを味うばかりである...
永井荷風 「西瓜」
...夏季(かき)の忙(いそが)しいさうして野菜(やさい)の缺乏(けつばふ)した時(とき)には彼等(かれら)の唯一(ゆゐいつ)の副食物(ふくしよくぶつ)が鹽(しほ)を噛(か)むやうな漬物(つけもの)に限(かぎ)られて居(ゐ)るので...
長塚節 「土」
...薄い味噌汁に古漬か...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...「わりが漬物臭(くさ)い恰好(かっこう)をしているばっかりに...
中村地平 「南方郵信」
...腹膜炎になった原因は僧堂で麦飯や万年漬(まんねんづけ)を食ったせいだから...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...飯をたいたり漬物をつける位は何処(ほか)でも習える...
新渡戸稲造 「女子教育に就て」
...まるでアラビヤンナイト漬けです...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...中からは福神漬(ふくじんづけ)が出てゐます...
槇本楠郎 「母子ホームの子供たち」
...またいろ/\さま/″\の漬物を積み上げて巧みに御馳走らしく見せかける台の物もある...
正岡容 「大正東京錦絵」
...一度油で揚げてそれからまた煮汁(だし)と唐辛(とうがらし)を少し入れて煮てもようございます」玉江嬢「私どもでは冬瓜(とうがん)が沢山出来て毎年始末に困りますが何とかしようはありますまいか」お登和嬢「それでは塩漬にしておおきなさいまし...
村井弦斎 「食道楽」
...一椀のお茶漬を頂くに留めた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...漬物蔵から、向う鉢巻の若い者が大勢駈け出して来た...
吉川英治 「下頭橋由来」
...おそらく酒保で使う漬物樽か何かであったのだろう...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...私だけは輕く茶漬を掻き込んだが...
若山牧水 「山寺」
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