...評判しようとする動機は概して漫然とした善意に帰着するし...
戸坂潤 「思想としての文学」
...併しこの場合仮定されている期待が精密に規定されたものでなくて単に漫然としたものであったならば...
戸坂潤 「思想としての文学」
...ジャーナリズム一般に対する筋の通らない漫然とした反感又は軽侮の気持を有つのを常とする...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...それが漫然とした内容であるだけに...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...実は一応もっと漫然とした復古主義のことだということに注目する必要がある...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...とに角漫然とした復古意識が今まず問題である...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...漫然とした道方角を選んで歩いても...
中里介山 「大菩薩峠」
...学者とか学問とかいうものに漫然とした尊敬の感をもっている...
中谷宇吉郎 「科学は役に立つか」
...今度こそ目的のない漫然とした旅役者ではなく...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...マリーの歩くのはまず漫然としたものと考えてもいいね...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...漫然とした考だが...
吉川英治 「折々の記」
...幕間になると彼女は放蕩親爺(ほうとうおやじ)の好色眼と若い男たちの漫然とした不可解な顔と...
吉行エイスケ 「女百貨店」
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