...其散漫を二重に三重に散漫にして...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...われわれは前面においては全く放漫に漫然と生きるべきであり...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...二人出てやる漫才屋なんか芸人じゃない...
高見順 「如何なる星の下に」
...食後、市街を漫歩する、戸畑市の輪郭だけは解つたから、明日は行乞しようと思ふ...
種田山頭火 「行乞記」
...そして古典主義と浪漫主義(自然主義以後のそれらで『新』字を附せられている)との合一である(中村星湖氏片上伸氏等の最近論文参照)...
種田山頭火 「俳句に於ける象徴的表現」
...漫然とそう云っているに過ぎない...
戸坂潤 「思想としての文学」
...この観念が脱線して漫画化したものに過ぎない...
戸坂潤 「思想としての文学」
...漫然今日の難局に當りたるは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...わたしの言ふ處はあながち漫罵でない事を知る事が出來るであらう...
永井荷風 「森先生の事」
...漫々たる血の池は...
中里介山 「大菩薩峠」
...二種類の文学のうち(ことに浪漫主義の文学のうち)道徳の分子の交って来ないものは頭から取除(とりの)けて考えていただきたい...
夏目漱石 「文芸と道徳」
...有楽座の漫才大会へ行く...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...かの佛蘭西浪漫派の大家バルザツクあるのみであらう...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...この頃漫然と外出する時は...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...ニユーヨーク・タイムスのハツピーフリガン漫畫などを笑ひながら讀めるやうになつてゐた...
牧野信一 「文學的自叙傳」
...一切に正面照明を送る照明はゆかいに大大阪を漫歩する機械にまで虚偽を造る資本の虚偽と...
槇村浩 「大江満雄に」
...なぜといって、有効な覚醒を欲し得ないというのは、放漫なのである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...「ダニッチの怪」を漫画にしているくらいだからなあ)...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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