例文・使い方一覧でみる「漠として」の意味


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...我等が茫漠として自ら空虚なるとき...   我等が茫漠として自ら空虚なるときの読み方
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」

...水平線は漠として見えない...   水平線は漠として見えないの読み方
梅崎春生 「幻化」

...彼女にくらべると私は実に茫漠として濁つてゐる事を感じた...   彼女にくらべると私は実に茫漠として濁つてゐる事を感じたの読み方
高村光太郎 「智恵子抄」

...まだ漠として何とも調べようがありません...   まだ漠として何とも調べようがありませんの読み方
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「踊る人形」

...しかし漠として取止められないが...   しかし漠として取止められないがの読み方
長岡半太郎 「原子核探求の思い出」

...お内儀(かみ)さんの返事は漠として夢を掴(つか)むようで...   お内儀さんの返事は漠として夢を掴むようでの読み方
中里介山 「大菩薩峠」

...一切がただ茫漠として...   一切がただ茫漠としての読み方
萩原朔太郎 「酒に就いて」

...死ぬる苦しみと云ふ事は孝次郎には漠としてとらへどころがない...   死ぬる苦しみと云ふ事は孝次郎には漠としてとらへどころがないの読み方
林芙美子 「雨」

...行手は茫漠として果しもないようであった...   行手は茫漠として果しもないようであったの読み方
原民喜 「忘れがたみ」

...茫漠としてとらえどころがないのである...   茫漠としてとらえどころがないのであるの読み方
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」

...謎々じゃ)お京の手紙は茫漠としていて...   謎々じゃ)お京の手紙は茫漠としていての読み方
火野葦平 「花と龍」

...御身のうちにあるものは凡て茫漠として平板である...   御身のうちにあるものは凡て茫漠として平板であるの読み方
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」

...「時祷詩集」のスタイルの頗る茫漠として殆ど無形なりしに反し...   「時祷詩集」のスタイルの頗る茫漠として殆ど無形なりしに反しの読み方
堀辰雄 「リルケ年譜」

...遠く見はるかすと、漠として、しかもなかなか明瞭に、うす黒い線になってつづいていた...   遠く見はるかすと、漠として、しかもなかなか明瞭に、うす黒い線になってつづいていたの読み方
本庄陸男 「石狩川」

...頭は恰でボール箱の如くに空漠として...   頭は恰でボール箱の如くに空漠としての読み方
牧野信一 「爪」

...肝心の一番手近のはまだ何ともきまらずボー漠としているのに...   肝心の一番手近のはまだ何ともきまらずボー漠としているのにの読み方
宮本百合子 「獄中への手紙」

...老人の話は茫漠として取止めのない断片であって...   老人の話は茫漠として取止めのない断片であっての読み方
山本周五郎 「麦藁帽子」

...「――そうかなあ」彼は、漠(ばく)と、感動し、漠として、百姓以外の天地と生存を考え、青梨村の家へ、帰るまでに、「自分が生きるにも、人を生かすにも、百姓では駄目だ」と、己れへ結論を与えた...   「――そうかなあ」彼は、漠と、感動し、漠として、百姓以外の天地と生存を考え、青梨村の家へ、帰るまでに、「自分が生きるにも、人を生かすにも、百姓では駄目だ」と、己れへ結論を与えたの読み方
吉川英治 「脚」

「漠として」の書き方・書き順

いろんなフォントで「漠として」


ランダム例文:
骨を断つ   まれ   もり立て  

チーズローリングと世界一硬いチーズ

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