...間もなく舟は群衆の真中まで漕ぎ出た...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...大川の真ん中へ漕ぎ出した一艘の花見船がありました...
谷崎潤一郎 「幇間」
...漕ぎ出して行くからな……...
田山録弥 「島からの帰途」
...横浜沖の外国船へ向けてバッテーラを漕ぎ出させて行ったはずの駒井甚三郎が...
中里介山 「大菩薩峠」
...すうっと一隻(いっせき)の小舟が漕ぎ出されたのを見て...
中里介山 「大菩薩峠」
...幾ら待つても島の酒買は來ないのでやつとのことで船が漕ぎ出された...
長塚節 「鉛筆日抄」
...それは今獲物があつたといふのかサツパが漕ぎ出されつゝあるところであつた...
長塚節 「利根川の一夜」
...遥かの沖に漕ぎ出で給ひぬ...
中山太郎 「本朝変態葬礼史」
...纜(ともづな)を解いて川の中流に漕ぎ出しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...舟に跳び乗って漕ぎ出しました...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...いくつもの船が漕ぎ出していた...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...」中流に漕ぎ出したのにむかつて...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...大川へ漕ぎ出ると...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...秀吉殿の御陣からも漕ぎ出した...
吉川英治 「茶漬三略」
...一あし先に川口へ漕ぎ出していた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...堀から隅田のながれへ漕ぎ出すと...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ルパンは端艇(ボート)の漕ぎ出したのを見とどけてから...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
...むきむきに枝の伸びつつ先垂りてならびそびゆる老松が群風の音こもりてふかき松原の老木の松は此處に群れ生(お)ふ横さまにならびそびゆる直幹の老松が枝は片なびきせり張り渡す根あがり松の大きなる老いぬる松は低く茂れり松原の茂みゆ見れば松が枝に木がくり見えて高き富士が嶺末とほくけぶりわたれる長濱を漕ぎ出づる舟のひとつありけり...
若山牧水 「樹木とその葉」
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