...大川の真ん中へ漕ぎ出した一艘の花見船がありました...
谷崎潤一郎 「幇間」
...それでも五六間漕ぎ出すと...
田山録弥 「ある日」
...毎朝早く舟を漕ぎ出して...
土田耕平 「海坊主の話」
...手ばしこく船を用意して、薄べり敷いて客をのせ、すぐ漕ぎ出す...
徳冨蘆花 「漁師の娘」
...沖へ漕ぎ出しました...
豊島与志雄 「アフリカのスタンレー」
...御用提灯をつけた舟が二三ばい漕ぎ出したぞ」「こりゃあ...
中里介山 「大菩薩峠」
...漕ぎ出されたというよりも寧(むし)ろ...
中里介山 「大菩薩峠」
...そうして自暴に漕ぎ出してからのお前さんは...
中里介山 「大菩薩峠」
...漕ぎ出して五、六十間、と言つても、これは大變な努力でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...自分の家の潮入の池から笹舟のような小さな釣舟を漕ぎ出し...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ボートを漕ぎ出して高木の家の裏手に着け...
久生十蘭 「湖畔」
...丁度船を漕ぎ出すと...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...一同を乗せた山一丸も漕ぎ出して行く――慶安時代から流行(はや)りだした船涼みは...
吉川英治 「剣難女難」
...そこの蘆むらから漕ぎ出させても...
吉川英治 「随筆 新平家」
...一あし先に川口へ漕ぎ出していた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...お菊ちゃんと一つ船に乗って、漕ぎ出した...
吉川英治 「松のや露八」
...漕ぎ出られるように...
吉川英治 「宮本武蔵」
...それよりも、うでに縒(より)をかけて、沖へ漕いでおくれ」「おッと、そのことだ」新七は、わき目もふらずに、漕ぎ出した...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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