...舟で高架鉄道の土堤へ漕ぎつけ...
伊藤左千夫 「水害雑録」
...丸の合せ目まで漕ぎつけると...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...漁師はすぐ様舟を漕ぎ寄せて...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...目の下にも一隻のボートに赤いほおずき提灯(ちょうちん)をともして漕いで行くのがあった...
高浜虚子 「別府温泉」
...大川の真ん中へ漕ぎ出した一艘の花見船がありました...
谷崎潤一郎 「幇間」
...そして十六人の漕手...
豊島与志雄 「アフリカのスタンレー」
...水を漕ぐのを忘れて...
中井正一 「美学入門」
...大湊の海は阿漕(あこぎ)ヶ浦(うら)には遠く...
中里介山 「大菩薩峠」
...舟の漕ぎ方が少し荒いようですね」さりとて...
中里介山 「大菩薩峠」
...お銀は舟は漕げないから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それを漕いで行った...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...老人は魚のほうへ船を漕いだ...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...山は裂け海はあせなん世なりとも君にふた心われあらめやも箱根路をわが越え来れば伊豆の海やおきの小島に波のよる見ゆ世の中はつねにもがもななぎさ漕(こ)ぐ海人(あま)の小舟(おぶね)の綱手(つなで)かなしも大海(おおうみ)のいそもとどろによする波われてくだけてさけて散るかも「箱根路」の歌極めて面白けれども...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...今にも舟を漕ぎさうな有樣だ...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...中之島あたりから漕ぎ下つて來た貸端艇(ボート)が...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...むしろ漕役*の方にまわしてもらおう」と...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...別に島々の祭の日の舟漕(ふなこ)ぎ歌などの中に「ミリク世ドムチワール...
柳田国男 「海上の道」
...――すでに相手方の佐々木巌流どのにも、藩公のお舟にて、島へ向われたし、主人長岡佐渡様にも、今し方、小倉を離れましたれば」「かしこまりました」「くれぐれも、卑怯の名をおとりなさらぬよう、老婆心までに一言を――」いい終ると、先を急(せ)くように、早舟はすぐ櫓(ろ)を回(かえ)して、漕ぎ去った...
吉川英治 「宮本武蔵」
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