...漸く東岸へ漕ぎつけて...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...舟で高架鐵道の土堤へ漕ぎつけ...
伊藤左千夫 「水害雜録」
...そうすれば岸伝いにすぐに漕ぎ戻れますよ...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...舟の漕ぎ方にかけては名人とか...
太宰治 「お伽草紙」
...ただ漕(こ)いだ...
田中英光 「オリンポスの果実」
...」「いえ私が漕ぐんです...
豊島与志雄 「湖水と彼等」
...漕刑(そうけい)に処せられた囚人らは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...屋根船はその間にいつか両国の賑(にぎわい)を漕(こ)ぎ過ぎて川面(かわもせ)のやや薄暗い御蔵(おくら)の水門(すいもん)外(そと)に差掛(さしかか)っていたのである...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...ゆつくり漕がせて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...四十分ばかり漕ぐと...
久生十蘭 「湖畔」
...なにせよほど熟練(じゅくれん)な水夫(すいふ)たちが漕(こ)いで...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...Enfance finie今日の命の囁くは何れの方か恋しきと夢は静かに漕ぎ下るあやなき春のさくらばな君が心は木の間より流れて見ゆる野の景色空は凋みて知りがたきものの行衛にうつろひぬそれとし見れば人の住む草より月の上りたり貴き声よわが手よりはつかに蝶を舞はしめよこれや潮満つ野の川のかなしき星を沈めつつ風吹くと知り眠りしが夢はしづかに漕ぎ下るあやなき春の菜の香り...
三好達治 「測量船拾遺」
...僕の乗った舟を漕いでいる四十恰好(がっこう)の船頭は...
森鴎外 「百物語」
...十幾はいかのべか舟が根戸川へ漕ぎ出された...
山本周五郎 「青べか物語」
...コイツとアルコール分だけは座右に欠かさなかったものだが……もはや死ぬまでに何本というところまで漕ぎ付けたんだから...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...岩々(がんがん)たる島の根を漕(こ)ぎまわってくる小船があった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...こなたへ漕(こ)ぎすすんでくるのが見えた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...漕ぎ寄するや否や一齋に向うに乘り移つた...
若山牧水 「樹木とその葉」
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