...大膳もその数には漏れなかつた...
薄田泣菫 「茶話」
...会心の笑を漏らして...
辰野隆 「浜尾新先生」
...降つた降つた、漏つた漏つた...
種田山頭火 「其中日記」
...雨漏りのするこの同じ屋根の下だ...
R.W. チェンバース R.W. Chambers The Creative CAT 訳 「四風の街」
...(余が知れるものにして石川氏の表に漏れたる地名は日高國靜内郡下下方(シモゲハウ)...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...校正が粗漏だったりするのを...
豊島与志雄 「椿の花の赤」
...彼らは絶えず社会の下漏(したもれ)から生まれ出て来る...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...声が漏れるためとも思われるし...
永井荷風 「申訳」
...有漏路(うろじ)より無漏路に通ずる休み場所である...
中里介山 「「峠」という字」
...吾輩の所信は已(すで)に数多き著書の中(うち)にあちらこちらに漏らしてある...
新渡戸稲造 「平民道」
...思わず欠伸(あくび)を漏らしました...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...種はすつかりわかつてしまつたのさ」平次の論告は水も漏らさぬ整然たるものがあります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...此部屋より燈火が漏るるに依り...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...といふ懸念を漏らした...
二葉亭四迷 「嫉妬する夫の手記」
...さてわたくしの体を縛り付けてゐる樽は、まだ海に飛び込んだときの壁面の高さと、漏斗の底との、丁度真中ほどにをりますとき、忽然渦巻の様子に大変動を来たしたのでございます...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「うづしほ」
...それからまた湯に入れて三十分間ほど煮ては漏(こぼ)しまた三十分煮ては漏し一時間半位に三度湯煮漏(ゆでこぼ)すとアクが除れます...
村井弦斎 「食道楽」
...氏名なども間違っている人があるかも知れないが筆者の記憶の粗漏として諒恕御訂正を仰ぎたい...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...雨漏りして困るので修築してもらいたいと...
吉川英治 「三国志」
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