...それを八十把も漉くほどの働きものであった...
徳田秋声 「あらくれ」
...紙を漉くのにどれだけ襤褸くづをつかつたら堪能ができるのだらう! 貴賤の別なく猫や杓子までが見やう見真似で...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...しかしその根皮の繊維はキガンピと同様割合に強いから共に紙を漉くことが出来るといわれる...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...同じく楮で同じく水で同じく流漉(ながしずき)で漉くのでありますから...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...舟というのは紙を漉く水槽であります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...紙子の系統を引く紙を今も盛に漉くのは此処だけである...
柳宗悦 「和紙十年」
...蒟蒻粉を入れて漉くのが...
柳宗悦 「和紙十年」
...さうして吾々の祖先は如何に漉くべきかの智慧を漸次に会得するに至つた...
柳宗悦 「和紙の教へ」
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