...紫色の丸顔! 頭に小さな漉羅紗帽(すきらしゃぼう)をかぶり...
魯迅 井上紅梅訳 「故郷」
...あたかも潰(つぶしあん)と漉(こしあん)との相違に過ぎぬ...
丘浅次郎 「動物の私有財産」
...薮畳(やぶだたみ)を控えた広い平地にある紙漉場の葭簀(よしず)に...
徳田秋声 「あらくれ」
...五七の桐を漉き込んだ五十枚だから...
豊島与志雄 「未来の天才」
...紙漉(かみすき)武士の...
直木三十五 「南国太平記」
...博覧会を鈍き夜(よ)の砂に漉(こ)せば燦(さん)たるイルミネーションになる...
夏目漱石 「虞美人草」
...五合の水が二合位に煮詰った時裏漉(うらご)しにしてまた布で漉します...
村井弦斎 「食道楽」
...裏漉で漉して半分ほど型へ入れて寄せてその上へ鑵詰の雁の肝を置いてまたゼリーを入れて氷で冷し固めたのだ...
村井弦斎 「食道楽」
...別にフライ鍋へバター大匙一杯を溶かしコルンスターチを大匙一杯いためスープ二合を加え前の裏漉にしたるアスペラ二斤ほどを入れて火に掛け二十分間煮てまた裏漉にし牛乳五勺塩胡椒にて味を付けまた暫らく弱火に掛け煮て...
村井弦斎 「食道楽」
...二度湯煮こぼして水とお砂糖とで煮て裏漉にかけます...
村井弦斎 「食道楽」
...別にジャガ芋二斤を湯煮(ゆで)て水気を切ってそのまま火にかけておいてすっかり水気の去った時裏漉(うらご)しにして鍋へ入れてバター大匙一杯...
村井弦斎 「食道楽」
...そうですね肉が一斤なら御飯を大匙三杯位擂鉢で擂ってやっぱり裏漉しにします...
村井弦斎 「食道楽」
...紙屋(かんや)川の人をお呼び寄せになり特にお漉(す)かせになった紙へ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...何よりも紙漉(かみすき)の業(わざ)であります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...「鳥の子」はこの法で漉かれます...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...手漉の美しさを、さう考へて筋が通る...
柳宗悦 「和紙の美」
...又目の粗い布の袋で漉すのであらう...
柳田國男 「食料名彙」
...まず紙漉場(かみすきば)の裏あたりから凄まじい乱戟の渦紋を起こして...
吉川英治 「江戸三国志」
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