...「お前さんの紙漉も久しいもんだね」「駄目だよ...
徳田秋声 「あらくれ」
...紙漉武士の天下に成りましょうか...
直木三十五 「南国太平記」
...もしくはこれをわが審美眼に漉過(ろくか)して...
夏目漱石 「草枕」
...紙を漉くのにどれだけ襤褸くづをつかつたら堪能ができるのだらう! 貴賤の別なく猫や杓子までが見やう見真似で...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...しかしその根皮の繊維はキガンピと同様割合に強いから共に紙を漉くことが出来るといわれる...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...今の通りによく煮詰めて出来たスープを漉して一晩涼しい処に置くと凝汁(にこごり)になります...
村井弦斎 「食道楽」
...生(なま)パンの裏漉しにしたのをつけて...
村井弦斎 「食道楽」
...ジャガ芋の湯煮たのを裏漉しにして交ぜて外に人参(にんじん)や牛蒡(ごぼう)や木(き)くらげのようなものがあれば下煮をして一緒に加えます...
村井弦斎 「食道楽」
...先ず手軽いのが玉子のサンドウィッチで湯煮(ゆで)た玉子を黄身も白身も一緒に裏漉(うらご)しにして塩を少しとバターとを好(よ)きほどに混ぜて煉ります...
村井弦斎 「食道楽」
...誰の家でも手軽く出来るのが玉子のサンドイッチで先ず湯煮(ゆで)た玉子を裏漉(うらご)しに致します...
村井弦斎 「食道楽」
...寄せ物は寒天を煮てその中へ漉したお芋を入れて固めるのです...
村井弦斎 「食道楽」
...ほどなく街道の左手に楮(こうぞ)を漉(す)く仕事場を見つけた...
柳宗悦 「全羅紀行」
...考へると手漉の和紙を用ゐること今日まで...
柳宗悦 「和紙十年」
...海苔漉き小屋であれ...
山本周五郎 「青べか物語」
...もちろん手漉(てす)きだから...
山本周五郎 「さぶ」
...左右は漉(す)き放しで...
山本周五郎 「風流太平記」
...ちやうど天平漉きの歌紙にある雲のやうに...
吉川英治 「折々の記」
...山の若葉を漉(こ)してくる夜風が冷たくなった...
吉川英治 「新書太閤記」
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