...「絹漉とおっしゃるのだ...
田中貢太郎 「黄燈」
...紙漉場(かみすきば)などをもって...
徳田秋声 「あらくれ」
...やがて漉されて私の後ろの闇にとり残されるのであった...
豊島与志雄 「蠱惑」
...曇り硝子に漉される電気の先がいやにだだ白くて...
豊島与志雄 「野ざらし」
...要するに貴方の書き方は絹漉(きぬご)し豆腐のように...
「木下杢太郎著『唐草表紙』序」
...味噌汁は三州(さんしゅう)味噌の煮漉(にごし)...
正岡子規 「墨汁一滴」
...液は二度ばかり漉(こ)してモー一度火へかけて二十分間も煮て壜へ詰めて栓を確(しっか)りしておくと一年でも二年でも持ちます...
村井弦斎 「食道楽」
...寄せ物は寒天を煮てその中へ漉したお芋を入れて固めるのです...
村井弦斎 「食道楽」
...体外の裏漉や擂鉢で筋を取ればその手数は料理する人一人だけで済む...
村井弦斎 「食道楽」
...その杏の液(つゆ)を裏漉しにしてゼラチンで寄せたのです」大原「ゼラチンとは西洋膠(にかわ)ですね...
村井弦斎 「食道楽」
...和賀(わが)郡の成島(なるしま)には古くから紙漉の業が伝わります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...ただ紙漉(かみすき)町とか紙漉沢とかいう名が残って昔の歴史を語るのみであります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...漉(す)く時の手の動かし方が...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...御用品として年々良質の「雁皮紙(がんぴし)」を漉(す)きます...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...矢部川に沿う村々で盛に漉かれます...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...考へると手漉の和紙を用ゐること今日まで...
柳宗悦 「和紙十年」
...五軒の紙漉(かみすき)小屋と...
吉川英治 「江戸三国志」
...まず紙漉場(かみすきば)の裏あたりから凄まじい乱戟の渦紋を起こして...
吉川英治 「江戸三国志」
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