...漆器その他についている...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...漆濃(しつこ)く絡みつく奴が少くない...
魯迅 井上紅梅訳 「孔乙己」
...同じく漆黒の服を着ている...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...非常に濃(こ)い髪の毛はほとんど漆黒で...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...漆(うるし)ぬりの兜帽(かぶとぼう)...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...」と女は漆塗(うるしぬり)の蓋(ふた)をした大きな湯呑(ゆのみ)と象牙(ぞうげ)の箸(はし)を添えた菓子皿とを種彦の身近に薦(すす)めて...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...位牌(ゐはい)には黒(くろ)い漆(うるし)で戒名(かいみやう)が書(か)いてあつた...
夏目漱石 「門」
...大地主の漆原(うるしばら)重三郎の召使だ」「へエ?」「その漆原家に不思議なことがあつたので...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...変ったものといえば浅い木箱に入った油土(パテ)と漆喰(しっくい)土だけである...
久生十蘭 「魔都」
...壁の漆喰のほうはもうすっかり乾いている...
久生十蘭 「魔都」
...食堂というのは、長持部屋のことなの」アメリカの借家人は、もと長持部屋といっていた用途不明の一室をどういう向きに使ったのか、床は嵌木のモザイックにして、なまめかしい桃色の壁付灯(リュストル)をつけ、天井の漆喰は、首の長い白鳥と、腹の膨れたストリップの女神を組合わした、いかがわしい浮上げ模様になっていた...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...例えば漆器の如き調度を始め...
柳宗悦 「民藝四十年」
...まるで漆壺(うるしつぼ)のような闇の盆地を抱いている...
吉川英治 「三国志」
...例の漆革の煙草入れを指に挟んで...
吉川英治 「醤油仏」
...糸瓜棚(へちまだな)の下で手造りの竹笠に漆(うるし)を塗っていた乙若が...
吉川英治 「新書太閤記」
...漆間(うるしま)蔵(ぞう)六という者だった...
吉川英治 「日本名婦伝」
...穀物、獣皮(じゅうひ)、漆(うるし)、織物などあらゆる物と物が交易されていた...
吉川英治 「源頼朝」
...乾漆(かんしつ)では出すことのできないキッパリした感じを出そうとしているのが...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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