...漂流する船が漂浪する...
...漂流民が漂浪の末に目的地にたどり着く...
...漂浪期間中に大海原での自己反省ができた...
...漂浪を生き延びるためには知恵と体力が必要だ...
...漂流物が漂浪していたことがわかった...
...妻は良人(おっと)の心持ちが分るとまた長い苦しい漂浪の生活を思いやっておろおろと泣かんばかりになったが...
有島武郎 「カインの末裔」
...◇八年間の私の漂浪生活には...
石川三四郎 「馬鈴薯からトマト迄」
...私の農事実験所欧羅巴(ヨーロツパ)に漂浪のみぎり...
石川三四郎 「百姓日記」
...颶風はここにわが漂浪の目醒に祝別す...
アルテュル・ランボオ 上田敏訳 「醉ひどれ船」
...ただ科学の野辺に漂浪して名もない一輪の花を摘んではそのつつましい花冠の中に秘められた喜びを味わうために生涯を徒費しても惜しいと思わないような「遊蕩児(ゆうとうじ)」のために...
寺田寅彦 「科学に志す人へ」
...他郷に漂浪してもこの絵だけは捨てずに持って来た...
寺田寅彦 「森の絵」
... 60諸軍再び漂浪の果(はて)に故郷に歸るべし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...暫(しばら)く漂浪の生活を続けている兄の壮太郎(そうたろう)が...
徳田秋声 「あらくれ」
...八十二長い漂浪の旅から帰って来たお島たちを...
徳田秋声 「あらくれ」
...これから漂浪(さすらい)の旅に上る...
徳田秋声 「仮装人物」
...かつて漂浪生活を送ったことのある大阪の土地や...
徳田秋声 「黴」
...漂浪を続けているかと申しまするに……彼等はその昔切支丹宗(きりしたんしゅう)の救い主を殺した罪の報いによって...
中里介山 「大菩薩峠」
...人をして先祖の漂浪にあこがれしめるのではないか...
中里介山 「大菩薩峠」
...あちらこちらに停滞漂浪していたのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...尋常一様の漂浪者の姿となって残されたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...君のような漂浪者(ヴァガボンド)を知己に有(も)つ僕の不名誉を考えると...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...かく漂浪(ひょうろう)の雛形(ひながた)を演じつつある自分の心を省(かえり)みて...
夏目漱石 「門」
...ユダヤの漂浪者に...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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