...漂流する船が漂浪する...
...漂流民が漂浪の末に目的地にたどり着く...
...漂浪期間中に大海原での自己反省ができた...
...漂浪を生き延びるためには知恵と体力が必要だ...
...漂流物が漂浪していたことがわかった...
...妻は良人(おっと)の心持ちが分るとまた長い苦しい漂浪の生活を思いやっておろおろと泣かんばかりになったが...
有島武郎 「カインの末裔」
...このような『漂浪星群』についてその距離を算定することができる...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...私の農事実験所欧羅巴(ヨーロツパ)に漂浪のみぎり...
石川三四郎 「百姓日記」
...ここに漂浪の旦暮をかさぬるこそ...
高山樗牛 「清見寺の鐘聲」
...ある時は単身でアペニンを越えて漂浪したりした...
寺田寅彦 「アインシュタイン」
...かの茫漠(ぼうばく)たるステッペンやパンパスを漂浪する民族との比較を思い浮かべるときにこの日本の地形的特徴の精神的意義がいっそう明瞭(めいりょう)に納得されるであろうと思われる...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
... 60諸軍再び漂浪の果(はて)に故郷に歸るべし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...一人さびしく漂浪の旅に人目を避け行きぬ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...これから漂浪(さすらい)の旅に上る...
徳田秋声 「仮装人物」
...西の方へ長い漂浪(さすらい)の旅をした時は...
徳田秋声 「黴」
...漂浪を続けているかと申しまするに……彼等はその昔切支丹宗(きりしたんしゅう)の救い主を殺した罪の報いによって...
中里介山 「大菩薩峠」
...人をして先祖の漂浪にあこがれしめるのではないか...
中里介山 「大菩薩峠」
...ひとりで置けば人は漂浪に帰ります...
中里介山 「大菩薩峠」
...尋常一様の漂浪者の姿となって残されたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...蒙古(もうこ)へ這入って漂浪(うろつ)いているんです...
夏目漱石 「門」
...蒙古(もうこ)へ這入(はい)つて漂浪(うろつ)いてゐるんです...
夏目漱石 「門」
...かく漂浪(へうらう)の雛形(ひながた)を演(えん)じつゝある自分(じぶん)の心(こゝろ)を省(かへり)みて...
夏目漱石 「門」
...ランボーを駆って漂浪の旅に出したもの...
萩原朔太郎 「詩の原理」
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