...漂流する船が漂浪する...
...漂流民が漂浪の末に目的地にたどり着く...
...漂浪期間中に大海原での自己反省ができた...
...漂浪を生き延びるためには知恵と体力が必要だ...
...漂流物が漂浪していたことがわかった...
...それは漂浪の人がはるかに故郷の空を望んだ時のようななつかしい感じを与える...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...(注四) この名の意味は『高く漂浪するもの』である...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...それに乗って九日の間漂浪した後にパルナッソス(Parnassos)の山に流れ着いた...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...八十二長い漂浪の旅から帰って来たお島たちを...
徳田秋声 「あらくれ」
...京都を漂浪して来た机竜之助と会うことになってしまった...
中里介山 「大菩薩峠」
...おれも永らく身世(しんせい)漂浪(ひょうろう)の体じゃ...
中里介山 「大菩薩峠」
...漂浪を続けているかと申しまするに……彼等はその昔切支丹宗(きりしたんしゅう)の救い主を殺した罪の報いによって...
中里介山 「大菩薩峠」
...あちらこちらに停滞漂浪していたのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...みすみす頼りない外国の漂浪者を...
中里介山 「大菩薩峠」
...漂浪性がすっかり根を張ったものですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...近代人の社会性をはなれて原始の漂浪性に帰るのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...ひとりで置けば人は漂浪に帰ります...
中里介山 「大菩薩峠」
...白雲の漂浪性が取りとめられたようなもので...
中里介山 「大菩薩峠」
...そう真剣に自分の位地(いち)を棄(す)てて漂浪(ひょうろう)するほどの物数奇(ものずき)も今の世にはありませんからね...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...君のような漂浪者(ヴァガボンド)を知己に有(も)つ僕の不名誉を考えると...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...かく漂浪(ひょうろう)の雛形(ひながた)を演じつつある自分の心を省(かえり)みて...
夏目漱石 「門」
...韓信(かんしん)が漂浪時代に食を乞(こ)うたという...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...もうむかしの漂浪零落(ひょうろうれいらく)時代の十兵衛光秀ではなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
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