...漂泊者のように生きることに憧れている...
...彼は漂泊者としての生活に疲れた...
...漂泊者のように旅をするのが好きだ...
...郷に錦を飾るといいますが、私は漂泊者として生きることを決めた...
...漂泊者のように、どこかに留まることなく、色々な場所を渡り歩くのが夢だ...
...予はあくまでも風のごとき漂泊者である...
石川啄木 「初めて見たる小樽」
...多い中には雲を――あの漂泊者のやうに...
薄田泣菫 「独楽園」
...光りを加減し乍ら自分は海上にたゞよふ漂泊者のやうに涙をためて汝を見送る靄に包まれて汝の沈み果てるまで日に別れて行く汝の姿は悲壯だ...
千家元麿 「自分は見た」
...彼(かれ)の眼(め)は漂泊者の上(うへ)に来(き)て...
夏目漱石 「それから」
...あの不幸な老いたる漂泊者...
南部修太郎 「霧の夜に」
...幼少時代から身寄り頼りのない生来の漂泊者樹庵は...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...魂の家郷を持たなかった永遠の漂泊者...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...永遠に不幸な漂泊者であるところの...
萩原朔太郎 「酒に就いて」
...昭和九年二月著者我が心また新しく泣かんとす冬日暮れぬ思ひ起せや岩に牡蠣漂泊者の歌日は斷崖の上に登り憂ひは陸橋の下を低く歩めり...
萩原朔太郎 「氷島」
...寂しき漂泊者の影なり...
萩原朔太郎 「氷島」
...(ジオルジアス・サベリカスなる人物は戸籍なき漂泊者にて...
牧野信一 「痴酔記」
...大部分をこのかよわい漂泊者に認めなければならぬのである...
柳田国男 「木綿以前の事」
...彼とやや似た境遇の漂泊者が...
柳田国男 「雪国の春」
...みんな漂泊者である日に...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...赤く入日(いりひ)を受けた雲の水に映るのを眺めて高く突き出た桟橋の上に立つて居た時は何だか漂泊者らしい感がした...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...ここには十三歳以上十六歳未満の少年漂泊者(ルンペン)や小悪漢ばかりが六人いた...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...手のつけられない海辺漂泊者(かいへんひょうはくしゃ)となっている...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...(――理想のない漂泊者...
吉川英治 「宮本武蔵」
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