...漂泊する心よ、憤激する心よ、自己を正しとせむとする心よ、いゝ子にならむとする心よ...   
阿部次郎  「三太郎の日記 第二」 
...さうして徒に漂泊する心を惡んだ...   
阿部次郎  「三太郎の日記 第二」 
...広い海の上を漂泊することの好きな蟹に「おきぐらぷすす」がある...   
薄田泣菫  「艸木虫魚」 
...静かな海の上を波のまにまにところ定めず漂泊するのが...   
薄田泣菫  「艸木虫魚」 
...おれは白蟻のように噛み切ることはできないおれは飛行機のように軽快に空を飛ぶことはできないだが脳髄の中の空間に飛行船を遊歩させることはできる現在の頁を空白に削りとられた者の前には明日の希望が堂々と逍遥し始めるのぞき窓からのぞき込む鋭い二つの目も希望の青空を漂泊するおれの飛行船をのぞき得ないし...   
陀田勘助  「おれの飛行船」 
...三たび漂泊するうちに妻君はしだいと自分の傍を遠退(とおの)くようになった...   
夏目漱石  「野分」 
...漂泊するたびに月給が上がったらどうだろう...   
夏目漱石  「野分」 
...孤獨な環境の海に漂泊する船の羅針が...   
萩原朔太郎  「宿命」 
...この二人のいたるところを漂泊する孤獨者の間には...   
堀辰雄  「Ombra di Venezia」 
...夫から無人島に漂泊する...   
森林太郎  「ロビンソン・クルソオ」 
...* Bdouans. 北アフリカおよびアラビアの砂漠地方に漂泊するアラビア人...   
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」 
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