...真面目(まじめ)と呼ばれる美徳の一つはそれらの人々(直覚するとともに解剖する)には与えられない...
芥川龍之介 「十本の針」
...大將は之を意識の明るみに牽出して自ら解剖する樣な必要は寸毫も感じなかつたであらう...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...門脈とその分かれを解剖するのに...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...解剖するんだ!アルクイスト わしはやり方を知らん...
カレル・チャペック Karel Capek 大久保ゆう訳 「RUR――ロッサム世界ロボット製作所」
...アラビア人は解剖する自由を持たず...
戸坂潤 「科学論」
...経済学は解剖する...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...人間をばらばらにして解剖する時に...
中井正一 「美学入門」
...これを自覚しこれを解剖するだけの智識がなかったのである...
永井荷風 「十九の秋」
...二葉亭(ふたばてい)の『浮雲』や森先生の『雁(がん)』の如く深刻緻密(ちみつ)に人物の感情性格を解剖する事は到底わたくしの力の能(よ)くする所でない...
永井荷風 「正宗谷崎両氏の批評に答う」
...又解剖する手腕も有(も)たない...
夏目漱石 「点頭録」
...順境にある者が細君の心事をここまでに解剖する必要がない...
夏目漱石 「野分」
...解剖する屍體を解剖臺に載せるまでの一切の世話はいふまでも無い...
三島霜川 「解剖室」
...金さへ呉れたら自分の嬶(かゝあ)を解剖する世話でもするだらう...
三島霜川 「解剖室」
...寧(むしろ)屡(しば/\)解剖することを非とした...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...屡(しば/\)解剖することを要せずとなしたのは過つてゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...人間を解剖するにおなじく...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...微蟲を解剖するときも...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...象を解剖するかも知れない...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
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