...』漁『水押の上では...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...それが日露戰爭といふ山火事に遇つて、バラやイチゴや羊齒に當る日本の軍人、漁師、土方などが入り代り、それがまた熊笹に當る着實な日本人に統轄されかかつてゐる...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...大漁のお蔭にて久しぶり我々は有難くそれを頂戴(ちょうだい)したことであったが...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...彼等と漁船とは相互扶助の間柄だと人がいふ...
高村光太郎 「気仙沼」
...俺(わし)はこの浦で二十年来漁師をやっているが...
田中貢太郎 「ある神主の話」
...今日の凪(なぎ)を地曳(じびき)すと立ち騒ぐ漁師(りょうし)...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...親の方を逃がしちゃったと漁師共が口惜(くや)しがる...
中里介山 「大菩薩峠」
...漁師共は鰯を船の中へ掻き込みはじめた...
長塚節 「須磨明石」
...漁師が手かぎを眼の所へ打ち込んでやっとのことで船の上へひきずり上げる...
中谷宇吉郎 「大謀網」
...食料を求めて山野を漁(あさ)り歩いた...
浜本浩 「甘い野辺」
...虎斑(ふ)など色とりどりの褌ひとつになつて無茶苦茶に踊り狂ふのを豊漁踊りと称んでゐたが...
牧野信一 「円卓子での話」
...あの漁師がいた楊(やなぎ)の谷の方を見おろしているところだった...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「漁師」
...飢えた鮎は決して漁れません...
村井弦斎 「食道楽」
...只彼人名辞書の記載は海保漁村(かいほぎよそん)の墓誌の外に出でず...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...余を以(も)て色を舞姫の群に漁(ぎよ)するものとしたり...
森鴎外 「舞姫」
...不漁をかこちながら帰る客や...
山本周五郎 「青べか物語」
...手早く漁をつゞけて行つた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...平家関係の古書籍を漁(あさ)っているうちに...
吉川英治 「随筆 新平家」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??