...安らかな得意(とくい)と滿足とがあるばかりである...
芥川龍之介 「羅生門」
...それも滿員といふ形勢で...
石川啄木 「赤痢」
...(千葉電話)但し右に移監に非ずして滿期出獄となりたるものなり...
石川啄木 「日本無政府主義者陰謀事件經過及び附帶現象」
...圓滿に落着くべき處に落着いた惱みの道を全く通り拔けて...
今井邦子 「誠心院の一夜」
...滿谷國四郎氏の作が四枚はいつてゐて...
薄田泣菫 「詩集の後に」
...滿座の秋波(しうは)に送られて退(まか)り出でしを此夜の宴の終(はて)として...
高山樗牛 「瀧口入道」
...財貨(ざいくわ)によつて物質的(ぶつしつてき)の滿足(まんぞく)を自分(じぶん)の暖(あたゝ)かな懷(ふところ)に感(かん)じた時(とき)凡(すべ)ては此(こ)れを失(うしな)ふまいとする恐怖(きようふ)から絶(た)えず其(その)心(こゝろ)を騷(さわ)がせつゝあるやうに...
長塚節 「土」
...不滿がある……」と...
南部修太郎 「猫又先生」
...平次の自信に滿ちた調子を見ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...夜もおち/\寢らないための不滿でせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...存在を靜止せる自己同一性に置くことには滿足し得ずして動的性格をそれに付與しようとする傾向はプラトンの後期の思索にも見えるが...
波多野精一 「時と永遠」
...高嶺の口糸滿瞥見をすましてから...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...來る電車も滿員で...
林芙美子 「秋果」
...遂に部屋の中に滿渡り...
福澤諭吉 「養生の心得」
...』この一所懸命な説明に滿足できなくて...
水野仙子 「道」
...その際、この附近の農家から同行を希望した青年たちが七八人あり、いきおい杉雄が團長格にされて、渡滿...
三好十郎 「肌の匂い」
...そこで金銀は國に滿ちて...
森鴎外 「古い手帳から」
...』滿が呼んで見た...
與謝野晶子 「帰つてから」
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