...自然は今自分の生活の内容を滿してゐる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...喝采の聲は座に滿ちぬ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...實に乾坤(けんこん)に充滿する無限の信用と友情とが溢れて居るのだ...
石川啄木 「雲は天才である」
...重い恐怖と心痛に充ち滿ちた...
石川啄木 「赤痢」
...「あれでも渠等は滿足して生活して行けるのだが――」と考へてゐた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...豫定額の中をどれで滿たせばいいのか分らなくなつた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...自分はどうせ滿足出來ない...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...此頃から今ではほんとうに胃の腑を滿たす澤根團子と言ふ名物が出來て居ります...
江南文三 「相川おけさ」
...滿座の人々感に堪へざるはなく...
高山樗牛 「瀧口入道」
...一望千里の滿洲の赤土の原...
太宰治 「人物に就いて」
...姿見に自分の姿の映るのを眺めて切りに滿足の状を示される...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...宗助(そうすけ)には少(すく)なからぬ滿足(まんぞく)を與(あた)へた...
夏目漱石 「門」
...五段(だん)伸の三脚(きやく)の上に立(た)てゝ黒布(くろぬの)をかぶりながら焦點(せうてん)を合(あは)せる時の私(わたし)の滿(まん)足と嬉(うれ)しさ...
南部修太郎 「寫眞と思ひ出」
...滿開の櫻の梢(こずゑ)に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...八幡へいらつしやるの? 中堀さんは何處?」「僕は滿鐵の方で吉林へ行きます...
林芙美子 「就職」
...明かに凡ての生徒には不滿の色が現はれた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...心やすらかに滿足しつゝ微笑んでゐます……と...
水野仙子 「道」
...大兵肥滿の男がゐたが...
水上滝太郎 「大阪の宿」
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