...余は死に對する不安と動亂とに滿ちて死んだのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...表現の要求を十分に滿足させようとすれば...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...無意味な飛躍に滿ちた生活が多い以上は...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...午前は旅人この堂に滿ちたり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...すると看護婦は滿々と水のやうなものを充たした中に...
石川啄木 「郁雨に與ふ」
...それだけのことぢやアまだ滿足な説明にはなりません...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...怨聲海内に充滿せり...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...桃の紅、李の白、菜花の黄、麥の緑、之に、一帶の雲が日に映じて紫となれるを合はせて、滿目、五色の天地と、ふと一ぷく吹かしたくなりたるも、おぞや、まだ悟れぬ凡夫の身也...
大町桂月 「春の郊外」
...身の願の滿たん日は何れの頃にや...
高山樗牛 「瀧口入道」
...無念無爲にして其の滿足を享受すと雖も...
高山樗牛 「美的生活を論ず」
...愛兒達の靈は果して滿足するだらうか...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...あなたのその火のような熱望を滿たして差上げることにしましょう……だって...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...それで普通(ふつう)どの家(うち)でも彼等(かれら)が滿足(まんぞく)を買(か)ひ得(う)る分量(ぶんりやう)を前以(まへもつ)て用意(ようい)して居(ゐ)るのである...
長塚節 「土」
...旦那(だんな)さまだとて金滿家(きんまんか)の息子株(むすこかぶ)が藝人(げいにん)たちに煽動(おだて)られて...
樋口一葉 「この子」
...彼女は滿足した...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...滿員の電車にやうやく乘込んだのを見屆けた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...田原がむきになつて車輛會社に對する不平不滿をぶちまける事と想像し...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...十時を打つても滿谷君等(ら)の一行は帰つて来ない...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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