...予も滿足ぢや...
芥川龍之介 「地獄變」
...私は大抵の人のいふことや書物の中にあることで滿足してはゐられません...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...斗滿川(とまむがは)は余(よ)が家(いへ)を去(さ)る半町餘(はんちやうよ)の處(ところ)に在(あ)り...
關寛 「命の鍛錬」
...そこには常に此の不滿に依つて支持せられる在野黨の蟠居するありて...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...然うして眞夜中の潮が滿ちて來ると汝の姿はいよ/\靜かにすみ渡つて思ひ出した樣に打ち寄せる波に少し搖れる眠れる魚は驚いて一時に目覺め枝を離れて空にとび散りをどんだ光りをわきかへらせる...
千家元麿 「自分は見た」
...ぼつぼつはじめましょうか!」と彼は二つのグラスをなみなみと滿たした...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...それでも御米(およね)の滿足(まんぞく)する程(ほど)は力(ちから)が出(で)なかつた...
夏目漱石 「門」
...却つて猫又先生に抱いてゐるみんなの不滿を高めてしまつた...
南部修太郎 「猫又先生」
...圓滿なる發達の出來なかつた者を以て學者風と云ふのは...
新渡戸稻造 「教育の目的」
...確かに主人の筆跡でございます」春之助の證言は自信に滿ちて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大黒屋の嫁といふ身分に滿足しきつて他のことは少しも興味も關心も持たない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...高次的實在者において滿足を見ようとするはもと宗教的要求である(三)...
波多野精一 「時と永遠」
...明かに凡ての生徒には不滿の色が現はれた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...生徒達のだん/\よくなつて來るのとが現在の嫌惡(けんを)の代りに滿足を齎すだらう...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...つまり一の關心を滿足させるために知ることを目指すのである...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...妻としては所天(をつと)に何等(なんら)の滿足も與へぬ...
三島霜川 「青い顏」
...僕等は迚(とて)も其ぢや滿足出來ないぢやないか...
三島霜川 「虚弱」
...滿子の何かを見て貰へると思つて...
室生犀星 「帆の世界」
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