「滿」の意味
満ちる、十分
小説での「滿」の使い方
......
饗庭篁村 「木曾道中記」
...俺は自らあることに滿足が出來なくなつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...彼は「被造物に許されたる限り」神そのものにならなければ滿足が出來なかつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...刻一刻に滿干(さしひき)する人の潮! 三方から電車と人が崩(なだ)れて來る三丁目の喧囂(さはがしさ)は...
石川啄木 「天鵞絨」
...おまへの心はしたたかに滿足した惡徳の深い安心を知つてゐる...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...即(すなは)ち哲學(てつがく)をしてゐる丁斑魚(めだか)の不滿足(ふまんぞく)の事(こと)を云(い)ふた事(こと)なども...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...ボルツアノとだんだんに固くなつてゆくにつれて僕の理知欲は一面に滿足させられたが他面の宗教的要求を如何にせばやと惑ふ樣になつた...
土田杏村 「風は草木にささやいた」
...兩眼は無慚に紅き血を滿たし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...今ぢや滿洲で何かやつとるさうぢや...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...滿足らしい微笑を浮べながら...
南部修太郎 「ハルピンの一夜」
...私としては滿足である...
野上豐一郎 「「漱石のオセロ」はしがき」
...不安と不滿が充滿した...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...さう言ふな」ガラツ八の不滿は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大抵は各植物の形状及び名稱を知らしめて滿足せるものゝ如く...
本多靜六 「大植物圖鑑」
...心やすらかに滿足しつゝ微笑んでゐます……と...
水野仙子 「道」
...滿身の力を籠めておつぎの手の中から逃れ出た...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...この度一册に纏めて出版する事になつたので二度三度繰返して讀んだが不相變自分を滿足させなかつた...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...先きを求むる中に現在に對する不滿がある...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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