...殊に或日わが居間の軸を掛替(かけか)ゆる折滬上(こじょう)当今(とうこん)の書家高(こうよう)といふ人の書きける小杜(しょうと)が茶煙禅榻(さえんぜんとう)の七絶(しちぜつ)すらすらと読下(よみくだ)しける才識に母上このもの全く世の常の女にあらじと感じたまひてこの度(たび)の婚儀につきては深くその身元のあしよしを問ひたまはざりき...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...此れ便(すなはち)先考来青(らいせい)山人往年滬上(こじやう)より携へ帰られし江南の一奇花(きくわ)...
永井荷風 「来青花」
...「予往歳滬江(ココウ)(上海のこと)ニ寓居(ぐうきょ)ス...
中島敦 「斗南先生」
...道ニ滬上(こじょう)ニ出ヅルモノ...
中島敦 「斗南先生」
...滬杭鐵道沿線の光景の如き其一なり...
原勝郎 「貢院の春」
...中国で『バイブル』初刊本の『旧約全書』(清国同治二年すなわち我が文久三年西暦1863年に江蘇滬邑美華書館刊行)を中国の学者が訳する際にそうしたもんだ...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...冀州の平原県(山東省・津滬(しんこ)線平原)のあたりまで来かかると...
吉川英治 「三国志」
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