...――」それからラツプは滔々と僕のことを話しました...
芥川龍之介 「河童」
...何か滔々としやべりながら...
芥川龍之介 「本所両国」
...ないしロシヤ式でなければならないこと等々を滔々として語り...
犬田卯 「沼畔小話集」
...あの時滔々としやべつたことが前後の取りとめさへ無かつたことを思へて來た...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...相見て大いに喜び、快辯滔々として、白河の關の昔を語る...
大町桂月 「白河の關」
...滔々と何時間か、アイヌ語でペラペラと説教をするのを、ポカンと口を開いたまま、呆気にとられて聞いていたアイヌたちは、博士の長い長いアイヌ語の説教が終ると、感嘆していったということであります...
知里真志保 「アイヌ語学」
...やはり滔々とアイヌ語で説教しますと...
知里真志保 「アイヌ語学」
...あの何事にも理窟が立つて時としては其弊に墮する程滔々として自己の意見と發表し...
長塚節 「記憶のまゝ」
...滔々として急射するをみる...
長塚節 「草津行」
...汝が呪詛の滔々と流れ流れるを感ずるのです...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...滔々と淀みない雄弁(ゆうべん)をつづける久太郎の口元を不思議そうに見つめた...
火野葦平 「糞尿譚」
...滅多矢鱈に滔々とまくし立てるが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...世は滔々として自由主義に傾き...
河本大作 「私が張作霖を殺した」
...ついほんのこの間まで三遊派の大いなる流れは随分滔々と派を唱えていたのに...
正岡容 「小説 圓朝」
...滔々として大河の如くあるのを理解します...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...其勢水の堤を破りて広野を湿すが如く浩々滔々として禁ずべからず...
山路愛山 「明治文学史」
...ところで警官隊が来るまでには三十分しかないぞ! 足元の明るい内に尻尾を捲いて退却したらどうだい、アッハハハハ』彼はあらゆる言葉を尽して、滔々と毒付いた...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
...見ゆるかぎりが一聯の瀑布となつた形でたゞ滔々と流れ下つてゐる...
若山牧水 「鳳來寺紀行」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??