...僕は滑稽な失望を感じて...
芥川龍之介 「軍艦金剛航海記」
...――滑稽な悲劇である...
種田山頭火 「白い路」
...文学を語ることは滑稽なことだからである...
戸坂潤 「思想としての文学」
...全く滑稽な矛盾だろうか...
戸坂潤 「社会時評」
...何ぞ其れ滑稽なる而も學堂は極めて嚴格なる聲色を以て...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...かならずなんらかの滑稽な方面を現わすものであり...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それは恐らく滑稽な情景であろう...
豊島与志雄 「風景」
...滑稽なものには気品のありようはない...
豊島与志雄 「二つの途」
...滑稽なのは、いつだつたか「人形の家」を見たことがある...
南部修太郎 「文藝作品の映畫化」
...頗(すこぶ)る滑稽なもので...
新渡戸稲造 「ソクラテス」
...『ホマとエリョーマ』善良で馬鹿な二人の田舎者の滑稽な仕種を歌ひ込んだ露西亜の古い民謡...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...あたしあの人が書いた滑稽な手紙を見たことがあつてよ...
牧野信一 「熱い風」
...然るに所謂歌よみ等の之を擯斥(ひんせき)するは其趣向の滑稽なりとの理由による者にやあらん...
正岡子規 「萬葉集卷十六」
...始めの間こそ妙に擽ったい様な滑稽な気持になって居たけれ共...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...屋根の上で生徒たちの忍ぶ散兵も見ていると滑稽な景色だった...
横光利一 「旅愁」
...怠惰を求めて飮むなどはおよそ滑稽な自殺行爲にひとしい...
吉川英治 「折々の記」
...滑稽といへば滑稽なはなしだらうが...
吉川英治 「折々の記」
...そして滑稽なる動物ではないか」「…………」もう誰も拍手もしなかった...
吉川英治 「三国志」
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