...漫画には落想の滑稽な漫画がある...
芥川龍之介 「近藤浩一路氏」
...画そのものの滑稽な漫画であった...
芥川龍之介 「近藤浩一路氏」
...滑稽なほど面喰(めんくら)ってそう云いました...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...盛子は大げさに滑稽な顔をしてみせた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...滑稽な謎々を出して手ずから解いて見せたりした...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「イオーヌィチ」
...勿論滑稽な観念である...
戸坂潤 「哲学の現代的意義」
...次の大舞台では、牡丹の花と天女の音楽のなかで人間と鬼との、奇怪な、滑稽な、実は真面目な出会...
豊島与志雄 「「草野心平詩集」解説」
...六十年前Louis(ルイ)-Philippe(フィリップ)王政時代の巴里の市民が狭苦しい都会の城壁を越えて郊外の森陰を散歩し青草(あおぐさ)の上で食事をする態(さま)をば滑稽なる誇張の筆致を以てその小説中に描いたのである...
永井荷風 「夏の町」
...そんなにも滑稽なのだろうか...
久生十蘭 「南極記」
...滑稽な交響楽になって...
火野葦平 「花と龍」
...第三者には滑稽な位いだったと言う...
牧逸馬 「アリゾナの女虎」
...あたしあの人が書いた滑稽な手紙を見たことがあつてよ...
牧野信一 「熱い風」
...滑稽な笛を吹く――詩を...
牧野信一 「「或る日の運動」の続き」
...とても滑稽な表情をしてチラと後ろを振り返つた――その刹那の彼女の顔が...
牧野信一 「ダイアナの馬」
...滑稽な名です...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...滑稽な家族的な日です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そんな滑稽な心境も今思えばなつかしいことである...
柳田国男 「故郷七十年」
...また滑稽な場面を見出した...
若山牧水 「鴉と正覺坊」
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