...この滑稽な服装を見ても...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...こんなのもなかなか悪くない材料といえよう! わたしがこんなことをいうのも、あえて滑稽な、古臭い愛国心などのためではない...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...世界に類例のない滑稽な姿で...
中井正一 「大衆の知恵」
...然し今日(こんにち)の東京になつては下水を呼んで川となすことすら既に滑稽なほど大袈裟(おほげさ)である...
永井荷風 「水 附渡船」
...いよいよ滑稽なものにする...
中里介山 「大菩薩峠」
...この伯父のかつての滑稽な非常識な失策などを思い出していた...
中島敦 「斗南先生」
...随分滑稽な話であった...
中谷宇吉郎 「雪」
...けっしてそんなに滑稽なことではないのに」と...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「火夫」
...――なんという恰好で二人は電話のところで押し合いをやっていることだろう! 外見は二人とも滑稽なくらい従順だった――そして...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...支配人はもう玄関の前のたたきにある手すりに滑稽な恰好で両手でしがみついていたのだった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...そのころ、わが石田一家は田舎に疎開していたので、現場に居合わさなかったが、麻布の家が接収されるときには、日米相互の誤解にもとづく、滑稽な、もんちゃくがあったらしい...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...『スツクリャール・ストコーザ』やはり滑稽な主題を持つ古い民謡...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...第三者には滑稽な位いだったと言う...
牧逸馬 「アリゾナの女虎」
...露路の涼台で正ちやんのお父さんが子供たちに滑稽なお伽噺を聞かせてゐたが...
牧野信一 「魚籃坂にて」
...このまことに滑稽な競争のやうな戦争は何時に果てるとも見極めがつきませんでした...
牧野信一 「船の中の鼠」
...さうかと思へば酔つ払ひのやうにぐでんぐでんと滑稽な足どりでよろめく者もあれば...
牧野信一 「円卓子での話」
...特別に滑稽な呼び物が望ましいというのである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ルイスヒェン」
...しかもそれは実に滑稽な...
夢野久作 「所感」
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