...この料理の滋味を味わってください...
...一緒に飲む日本酒が料理の滋味を引き立てます...
...彼女は滋味深い歌声で会場を包み込んだ...
...その小説は滋味豊かな描写が魅力的だ...
...このお茶は深い滋味があって、口当たりも良い...
...その高次の彫刻性の一つの彫刻的あらわれとして殆と完璧(かんぺき)に近いミケランジェロの諸作を仔細(しさい)に点検することはわれわれの造型的意識に力と滋味とを与える...
高村光太郎 「ミケランジェロの彫刻写真に題す」
...一方滋味佳養をうんと与えて力と肉をつけながら...
谷譲次 「踊る地平線」
...後者の尖鋭なスマートな刺戟の代りに前者にはどこかやはり古典的な上品な滋味があるような気がする...
寺田寅彦 「映画雑感(5[#「5」はローマ数字、1-13-25])」
...滋味ある御馳走(ごちそう)をふるまってやった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...何の滋味があろう...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...否食ってしかるべき滋味と心得るようになってからは...
夏目漱石 「坑夫」
...滋味には乏しいが...
野村胡堂 「楽聖物語」
...溢(あふ)れる滋味を湛(たた)えて...
野村胡堂 「楽聖物語」
...わけてもその滋味と深沈たる美しさは比類のないものであると私は思う...
野村胡堂 「楽聖物語」
...滋味の豊かな若々しくも美しい母親です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...滋味のしたたるやうな嬉しさだ...
長谷川時雨 「四人の兵隊」
...七郎丸などといふ名前の方が何んなに深い滋味と...
牧野信一 「円卓子での話」
...仄かな滋味と多少のひよう逸のある筆致で...
牧野信一 「浪曼的月評」
...そして愛情たっぷりな滋味が溢れています...
三浦環 「お蝶夫人」
...滋味においていくらか聞き劣りがするやうである...
三好達治 「棋家の文章など」
...しんしんたる滋味をとほして...
吉川英治 「折々の記」
...山海の滋味と佳酒...
吉川英治 「三国志」
...又克ク人ノ死力ヲ用イ得ル者也という古語の滋味(じみ)をあらためて心のうちに噛みしめていた...
吉川英治 「新書太閤記」
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