...互に私宅(うち)へ訪ねて行く事なども滅多にない...
石川啄木 「葉書」
...滅多にないといつていゝ...
薄田泣菫 「茶話」
...不意に尋ねて来ることは滅多にない...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...私のやうな辺鄙の土地に居るものは晴衣の夏羽織を用ゐることはそれは滅多にないことなので幾年でも仕立てた儘に保存されて居るのである...
長塚節 「隣室の客」
...もっとも滅多にない病気で...
中谷宇吉郎 「ジストマ退治の話」
...滅多にないから不思議である...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...こんな分別顔をするのは滅多にないことですが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どうした」「滅多にないことですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今では他人と言葉を交へるやうな日は滅多にない...
牧野信一 「鱗雲」
...これはムラサキが一本ある為に草が皆なつかしいというのですが今日はムラサキは武蔵野に滅多にない...
牧野富太郎 「植物記」
...それは人口を平均的生活資料以下に引き下げることは滅多にないことがわかる...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...この数を越すことは滅多にないであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...富と資本の増加がより多数の労働者を養う力の比例的増加を伴うことは滅多にないのである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...四年は彼を襲うとは思われない将来の不便を予想して情欲の満足を思い止ることは滅多にない...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...この頃温室の花は滅多にないのよ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...今の世の妻君にその智識を蓄えている人は滅多にないが貴嬢(あなた)に台所の経済をお任せ申したら少い入費を以て美味(おい)しい御馳走を食べる事が出来ますね...
村井弦斎 「食道楽」
...恋愛の生れたためしは滅多にない...
横光利一 「火の点いた煙草」
...「そうじゃ、こう、内輪の者が集まることも、滅多にないで、今夜は、わしから半蔵に、云わにゃならぬことがある」「なんじゃ」「庄次郎、何歳になるの」「当年二十七歳じゃが」「なぜ、はよう嫁をもたせんのか、ちと、半蔵殿、量見がわるかろうぞ...
吉川英治 「松のや露八」
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