...また内気な人だったとみえて...
泉鏡花 「縁結び」
...少し内気な質であったと思い給え...
岩野泡鳴 「戦話」
...極々(ごくごく)内気なひとでしたから...
江戸川乱歩 「押絵と旅する男」
...28悔恨の虹におびえて ゆふべの星をのがれようとする 時をわすれた 内気な 内気なばらのはな...
大手拓次 「藍色の蟇」
...幸子はこの内気な妹が...
谷崎潤一郎 「細雪」
...寡言(ことばすくな)にして何事も内気なる浪子を...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...彼は大胆な又内気な実験家である...
戸坂潤 「思想としての文学」
...静子は内気な弱々しい大人びた娘であったが...
豊島与志雄 「人間繁栄」
...兼ていう如く内気な私でも...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...内気なお静は襷(たすき)の結び目をほぐしながら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...内気な許婚(いいなずけ)同士のように...
野村胡堂 「法悦クラブ」
...長時間の遅くまでの労働から何の喜びもない家庭へと帰ってゆく内気な若い娘たち...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「群集の人」
...やや内気な微笑がたえずただよっている...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幻滅」
...我が心を判然と親に答える事だけは如何(いか)に内気な娘でも自(みずか)ら実行しなければなりません...
村井弦斎 「食道楽」
...それらの態度の狼狽(うろた)えた内気な...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...ソンナに内気な親孝行な人が...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...豆菊の少女らしさをだんだん内気な聡明にして来た...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...――そんな莫迦な事をするより、例え短かくとも、夜が明けるまで、こうして葉ちゃんの、ふくよかな肩の感触を恣(ほしいまま)にした方が、どれ程気が利いていることか……)黒吉の心の中の、内気な半面が、こう囁いた...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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