...あの純直な上品なそしてきわめて内気な岡が...
有島武郎 「或る女」
...内気な夫人の顔(かんばせ)は...
泉鏡花 「婦系図」
...ただ偶然にできた出来合いの友人だけで満足しているのは内気な人間の特徴であるが...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...内気なはにかみやで...
豊島与志雄 「孤独者の愛」
...その若い女はひどく内気な様子で口をつぐんだ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...友の内気な熱烈な夢想であった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...知っての通りああ云う内気な性質(たち)ではあるし...
夏目漱石 「虞美人草」
...お母様が、生きて居るか死んだかもわからず、おまけに身寄も知合も無く、たった一人ぼっちにされてしまっては、十三になったばかりの、内気な麗子には、とても背負(しょ)い切れないほどの恐ろしい運命です...
野村胡堂 「向日葵の眼」
...内気な私はそのためにおばあさんを苦しめるような事までしようとはしなかった...
堀辰雄 「幼年時代」
...内気な私も常にそうです...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...「このガキは内気なんだよ――...
牧野信一 「創作生活にて」
...ちっともナイスガアルなんかじゃないわ」内気な中に譲歩しない口調で...
「海流」
...そんな中に内気なおとなしい人が混じって物思いをしていても軽佻(けいちょう)に騒ぐ仲間に引かれて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...内気なような皮膚の美しい人であった...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...こんどの随筆集「鶴」を見ると内気なものはなくなつてゐるが...
室生犀星 「「鶴」と百間先生」
...T「大体身共は内気な方で厶って喃」若侍手真似で「アカンアカン」云うが...
山中貞雄 「中村仲蔵」
...しかし生れ附き内気な...
夢野久作 「巡査辞職」
...ただの内気な女ではなかったのだが...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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