...弱い内気な人間のはげしい憤りである...
モオパッサン 秋田滋訳 「初雪」
...矢張内気な性質(たち)ではあつたが...
石川啄木 「刑余の叔父」
...この学者は内気な...
薄田泣菫 「茶話」
...内気なお人らしいから...
太宰治 「酒ぎらい」
...この花の散る窓の内には内気な娘がたれこめて読み物や針仕事のけいこをしているのであった...
寺田寅彦 「花物語」
...そして内気なのを押えて彼を夕食に招いた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...私は一体内気な方なので...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...母は内気な癖にこういう陽気な席が好きなのである...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...かなり以前から知って居るこの内気な淋しい...
野村胡堂 「悪魔の顔」
...娘気の失せない内気な羞(はに)かみやで...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...内気なお静は襷(たすき)の結び目をほぐしながら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いじらしいほど内気な...
平林初之輔 「秘密」
...貧しくつて内気な秀才に好意を持つといふはなしなんだから...
牧野信一 「女に臆病な男」
...内気な彼にむかって要求したのである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...T「大体身共は内気な方で厶って喃」若侍手真似で「アカンアカン」云うが...
山中貞雄 「中村仲蔵」
...内気なるわが繊弱(かよわ)なるたましひよ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...豆菊の少女らしさをだんだん内気な聡明にして来た...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...極く内気な性質(たち)でした...
蘭郁二郎 「足の裏」
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