...彼女は臆病で、内気な女だった...
モオパッサン 秋田滋訳 「初雪」
...どっちかといえば、内気な、鈍重な、感情を表面に表わすことをあまりしない、思想の上でも飛躍的な思想を表わさない性質(たち)で、色彩にすれば暗い色彩であると考えている...
有島武郎 「私の父と母」
...矢張内気な性質(たち)ではあつたが...
石川啄木 「刑余の叔父」
...内気な性質をよく知りぬいてゐました...
伊藤野枝 「内気な娘とお転婆娘」
...一体に内気な女で多少ヒステリーも手伝っていたのでしょうが...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...黄村のまえではあくまで内気な孝行者に...
太宰治 「ロマネスク」
...書画を弄(いじ)ったりして暮している内気な房吉は...
徳田秋声 「あらくれ」
...寡言(ことばすくな)にして何事も内気なる浪子を...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...彼は大胆な又内気な実験家である...
戸坂潤 「思想としての文学」
...内気なやさしい微笑を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...内気な私も常にそうです...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...そんな中に内気なおとなしい人が混じって物思いをしていても軽佻(けいちょう)に騒ぐ仲間に引かれて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...後に五百と安とを生んでから、気象の勝った五百よりは、内気な安の方が、母の性質を承(う)け継いでいると人に言われたのに徴しても、くみがどんな女であったかと言うことは想い遣られる...
森鴎外 「渋江抽斎」
...ひとりでは喫茶店へもよう入れないような内気なたちなので...
矢田津世子 「神楽坂」
...しかし生れ附き内気な...
夢野久作 「巡査辞職」
...ソンナに内気な親孝行な人が...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...どうもすこし内気なほうで...
吉川英治 「新書太閤記」
...シビル・ヴェンは未だ初々しい内気な娘であった...
渡辺温 「絵姿」
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