...気も滅入るような陰気な音だった...
梅崎春生 「蜆」
...気分が滅入るので...
種田山頭火 「一草庵日記」
...気が滅入ること夥しかった...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「長い部屋」
...気の滅入ることをおっしゃらないで...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「唇のねじれた男」
...滅入るような静けさの冷たい唸り声が...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...一杯飲むごとに気が滅入る」「まだあんなことを言ってやがる...
中里介山 「大菩薩峠」
...佐治君を見ると自分は折角養ひ得た氣力が滅入る樣な心持がしてならぬ...
長塚節 「教師」
...お紋は慎み深く、それっきり姿を見せず、美しい女中達も遠く退(さが)って銘々の部屋へ入った様子、巣鴨の夜は、滅入るように、ただ深々と更けて行きます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...俺だって気が滅入るだろうじゃないか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...毎朝眼が覚めて気が滅入ることも習慣になつてしまつてゐる...
林芙美子 「下町」
...嚇と明るい陽光だけでも滅入るおもひだつた...
原民喜 「小さな村」
...ウラル山中の流寓の地下室で一族もろとも虐殺されたニコラス二世の最後におけるごとき滅入るような痛々しさはない...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...滅入るように遠い遠い処へ消えて行く――かとすれば...
二葉亭四迷 「平凡」
...家に籠るのも気が滅入る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...究極に滅入る人生です...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...いつも気が滅入る...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...一層気持が滅入るばかりで途方に暮れずには居られなかつた...
牧野信一 「病状」
...気の滅入るほどみじめにみえた...
山本周五郎 「ちゃん」
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