...気も滅入るような陰気な音だった...
梅崎春生 「蜆」
...考えれば、考えるほど、気が滅入る...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「梟の眼」
...ほとほと気の滅入るような気持でございましたが...
橘外男 「蒲団」
...滅入るような静けさの冷たい唸り声が...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...滅入るような、薄暗さと、静けさとの中で、綱手は、鏡無しでつけた白粉の、のり、紅の濃淡、髪の形を気にしながら、百城の前で、じっと、俯向いて黙っていた...
直木三十五 「南国太平記」
...一杯飲むごとに気が滅入る」「まだあんなことを言ってやがる...
中里介山 「大菩薩峠」
...火鉢の藥鑵が僅に夕方の寂寞の中へ滅入る樣に鳴り出した...
長塚節 「菜の花」
...俺だって気が滅入るだろうじゃないか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...滅入るような緘黙(かんもく)が続きそうでなりません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...滅入るやうな淋しさと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...梯子の足は気が滅入るほど庭にメリ込みます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...家の者の氣組が滅入るせゐか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...気の滅入る事態が発生し...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...カーバー弁護士事務所にいる四人組の滅入る感情が分かろうと言うもの...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...究極に滅入る人生です...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...いぢけた日ばかり送つてゐても滅入るばかりだ...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...一層気持が滅入るばかりで途方に暮れずには居られなかつた...
牧野信一 「病状」
...気の滅入るほどみじめにみえた...
山本周五郎 「ちゃん」
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