...滅多(めつた)に判然したためしはない...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...死滅するものは浮世の權勢なり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...その(ほのほ)の相合ふ時は即ち相滅する時ならん...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...二人の身の破滅だらう...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...そりゃ普通はそんなこと滅(めっ)たに...
海野十三 「電気風呂の怪死事件」
...思いがけない横っちょの空に青や赤の電燈が明滅するのは...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...眼前に死滅をながめてき...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...星が一つ流れて消える――心へ伝わるかすかなおののき――音もなく滅びる一つの世界...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...顏を合せても滅多に口をきかないやうにして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...姿は近ごろ滅法(めっぽう)流行(はやり)の伊達(だて)で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...小田原と熱海の他は滅多に汽車の旅を知らぬ蛙のやうな私たちにとつては...
牧野信一 「熱海線私語」
...あの結婚だつて(彼女の母親が死ぬ程の幻滅を感じた...
牧野信一 「小川の流れ」
...猩々上陸遊行するを殺した報いの津浪で全滅したとか(『若狭郡県志』二...
南方熊楠 「十二支考」
...これだけの生命も百年を待たずして滅びるのだということに気がつき...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...現今のような幇間(ほうかん)式お稽古の流行時代だったら瞬く間に翁の門下は絶滅していたであろう...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...滅茶苦茶に斬りこんだ...
吉川英治 「三国志」
...司天台の暦官たちもみなさように申しておりまする」と、暦数(れきすう)から迫ってみたり、ある時はなお、「むかし三皇、五帝も、徳をもって御位を譲り、徳なきは徳あるに譲るを常とし、たとえ天理に伏(ふく)さずとも、必ず自ら滅ぶか、或いは次代の帝たる勢力に追われておりましょう...
吉川英治 「三国志」
...――さもあらばあれ、師家は絶滅、吉岡道場は離散、この上、恥も外聞もあろうかと、武門を捨てた気とあらばなにをかいおう、武蔵五体と両刀のつづく限りは、相手になる、死人の山を築いてみせる」「なにをッ」十郎左衛門ではない...
吉川英治 「宮本武蔵」
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