...従ってまた厠溷(しこん)も多くはない...
芥川龍之介 「尼提」
...私は自分の中にある不純の分子や溷濁(こんだく)の残留物を知っているので時々自信を失いかけると...
高村光太郎 「智恵子の半生」
...後の方になるほど絵の具の色は溷濁(こんだく)して...
寺田寅彦 「厄年と etc.」
...おはぐろ色した溷(どぶ)の汚水(おすい)と...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...やがてはほとんど意識の溷濁状態にまで進み...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...政界の溷濁復た濟ふ可からざるの状態に陷りたり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...政界の溷濁復た済ふ可からざるの状態に陥りたり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...喬木簇生して奇矯秀溷...
長塚節 「草津行」
...自分(じぶん)の損失(そんしつ)を顧(かへり)みる餘裕(よゆう)を有(も)たぬ程(ほど)惑亂(わくらん)し溷濁(こんだく)して居(ゐ)た...
長塚節 「土」
...溷濁(こんだく)して見(み)えねばならぬ...
長塚節 「土」
...彼の眼玉がかように晦渋溷濁(かいじゅうこんだく)の悲境に彷徨(ほうこう)しているのは...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...只幾分か頭脳が茫乎(ぼんやり)して来まして所謂軽度の意識溷沌(こんとん)に陥り追想力が失われる様で有ります...
西尾正 「陳情書」
...旅客機自体が溷濁(こんだく)したものの中にすっぽりと沈みこんでしまい...
久生十蘭 「雲の小径」
...乳白色の溷濁したものが...
久生十蘭 「雲の小径」
...昨夜はバンガローで朝まで眼をあいていた」久美子は重苦しい意識の溷濁(こんだく)の中で覚醒した...
久生十蘭 「肌色の月」
...意識もしだいに溷濁(こんだく)するばかりである...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...傍の真紀子の不機嫌さにホールの美しさも今は溷濁(こんだく)して感じられた...
横光利一 「旅愁」
...第三高調波(サードハーモニックス)を描く放送音楽(ラジオミウジック)……蓄電器(コンデンサアー)のように白々(しらじら)しく対立した感情……溷濁(こんだく)した恋情と...
蘭郁二郎 「古傷」
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