...話は少し以前に溯るが小波先生が獨身時代...
生田葵山 「永井荷風といふ男」
...渡良瀬川に添って溯ること十数里...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...神流川の上流に溯る...
大町桂月 「八鹽のいでゆ」
...椹野川を土手づたひに溯る...
種田山頭火 「其中日記」
...これはしかしこのやうにして無限に溯ることができないのであつて...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...これはしかしこのようにして無限に溯ることができないのであって...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...この動機を溯る時...
戸坂潤 「科学方法論」
...遠くヘラクレイトスにまで溯る...
戸坂潤 「辞典」
...警察明朗化八月の上旬に溯るが...
戸坂潤 「社会時評」
...さう考ふれば問題の帝乙といふ語は少くとも秦昭王と齊王とが相共に帝と稱した時代より以前に溯ることが出來なくなつてくるので...
内藤湖南 「易疑」
...その理論的根拠づけにまで溯ることは...
中井正一 「スポーツの美的要素」
...そこまで漕ぎつけない以上は、頭から、結果と見られべき作物を棄(す)てて源因と認めべき或物の方から説明して、溯る代りに、流を下ってくる方が善い訳になります...
夏目漱石 「創作家の態度」
...しかし、更に溯ると、アクロポリスには神殿の建てられる前に王城が築かれてあった...
野上豊一郎 「パルテノン」
...それ以前の時代に溯るのほかないのである...
橋本進吉 「国語音韻の変遷」
...我々が普通溯ることが出来る時代――これはまあ実際においては大体推古(すいこ)天皇までぐらいであろうと思います...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...ちょうどこんがらもせいたかも連れずに生不動が綾瀬へ涼みに溯るという報らせを受けた笊組は...
吉川英治 「剣難女難」
...堀割りに似た都田川といふを溯るのである...
若山牧水 「梅雨紀行」
...水を逐(お)ふて此嶮所(けんしよ)を溯る何かあらん...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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