...神流川の上流に溯る...
大町桂月 「八鹽のいでゆ」
...白沢を溯ることが一時間で平岳沢の出合に達する...
高頭仁兵衛 「平ヶ岳登攀記」
...椹野川を土手づたひに溯る...
種田山頭火 「其中日記」
...さらに溯ること天保年間...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...自らの――自己の又は其の他の事物の――根柢は之を徹底的に理解する時――というのは最後の根柢へまで溯る時――常に社会的規定の他ではないであろう...
戸坂潤 「科学方法論」
...夫々の言葉の語源からの変遷を溯ることを普通とするが(もしそうでなければ社会的な統計でもとって「通念」を算出しなければならなくなる)...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...群をなして川を溯るんだよ...
豊島与志雄 「反抗」
...昔の學問が官職から出た學問の根本に溯るやうにし...
内藤湖南 「支那目録學」
...我国に輸入された奈良朝まで溯ることが出来るように思われる...
中山太郎 「獅子舞雑考」
...而して其の原因はずつと以前に溯ることで...
堀口九萬一 「フランソア・コッペ訪問記」
...ゑんゑんと上(かみ)へ上へと溯ると...
牧野信一 「バラルダ物語」
...いやそんなに古く溯るまでもない...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...作られた時代は遠く過去に溯る...
柳宗悦 「工藝の道」
...正祖朝の人であるから今から一世紀半前に溯る...
柳宗悦 「工藝の道」
...それが清濁を分つ宗教の教え以前の泉にまで溯ることです...
柳宗悦 「民藝四十年」
...江口を溯ること十六哩の平地に...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...ちょうどこんがらもせいたかも連れずに生不動が綾瀬へ涼みに溯るという報らせを受けた笊組は...
吉川英治 「剣難女難」
...水を逐(お)ふて此嶮所(けんしよ)を溯る何かあらん...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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