...溝板(どぶいた)から直ぐに竹の欄干(てすり)になって...
泉鏡花 「歌行燈」
...溝板を見当に指(ゆびさ)しながら...
泉鏡花 「婦系図」
...再び溝板の横町を通り拔け...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...その溝板の家のおかみさんが...
梅崎春生 「狂い凧」
...溝板の上を拾い拾い...
田山花袋 「日本橋附近」
...堅く凍(い)てついた溝板(どぶいた)に...
徳田秋声 「足迹」
...赤い腰巻(こしまき)に裾(すそ)をまくつた小女(こをんな)が草箒(くさばうき)で溝板(どぶいた)の上を掃(は)いてゐる...
永井荷風 「すみだ川」
...極めて狭い溝板(どぶいた)の上を通行の人は互(たがい)に身を斜めに捻向(ねじむ)けて行き交(ちが)う...
永井荷風 「すみだ川」
...魚屋の軒燈(けんとう)をたよりに半靴(はんぐつ)のどろを砂利(じゃり)と溝板(どぶいた)へなすりつけている...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...溝板(どぶいた)を荒々しく蹴鳴らして...
中里介山 「大菩薩峠」
...溝板(どぶいた)をハネ返して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...溝板(どぶいた)をハネ返して...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...足もととては處々に溝板の落し穴あやふげなるを中にして...
樋口一葉 「にごりえ」
...足(あし)もととては處々(ところ/″\)に溝板(どぶいた)の落(おと)し穴(あな)あやふげなるを中(なか)にして...
樋口一葉 「にごりえ」
...太吉(たきち)はがた/\と溝板(どぶいた)の音(おと)をさせて母(かゝ)さん今(いま)戻(もど)つた...
樋口一葉 「にごりえ」
...路次の溝板踏鳴らし/\かへつていつた...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...路地の溝板がカチカチに凍(い)てて...
正岡容 「圓太郎馬車」
...溝板カタカタと踏みならして云々...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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