...ほつと溜息(ためいき)二度(ど)ついた……風の飜(あふり)が蒸暑(むしあつ)く...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...深い溜息をついて...
太宰治 「火の鳥」
...妻の啜り泣きや溜息が何やら気に咎めてならず...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...水溜りに驚いたり...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...また赤坂の溜池も跡方(あとかた)なく埋(うづ)めつくされた...
永井荷風 「水 附渡船」
...熊吉はどうした」「あの野郎は溜める一方...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...溜っていた涙が私の眼から...
葉山嘉樹 「淫賣婦」
...家(うち)の内森(しん)として折々溜息(ためいき)の声のもれるに私は身を切られるより情なく...
樋口一葉 「にごりえ」
...または溜息を衝き...
牧野信一 「余話(秘められた箱)」
...こらえこらえた溜息(ためいき)の堰(せき)が一度に切れた...
山田美妙 「武蔵野」
...ふと溜息(ためいき)をついたとき...
山本周五郎 「山彦乙女」
...私の腹の中に溜まっている乱歩氏の深い印象が...
夢野久作 「江戸川乱歩氏に対する私の感想」
...軽い溜息をしいしい顔を上げて...
夢野久作 「暗黒公使」
...やがてもう一度心の奥底で溜息をしながら……これでは俺の頭は傍に立っている三人の頭と大差ない事になる……と思いながら...
夢野久作 「暗黒公使」
...漸く溜った馬の額の汗に映って逆さまに揺らめいた...
横光利一 「蠅」
...部屋には炭酸瓦斯(ガス)が溜り出した...
横光利一 「花園の思想」
...「伊達家諸士(だてけしょし)控所(ひかえじょ)」「上杉家諸士(うえすぎけしょし)溜場(たまりば)」「北条家(ほうじょうけ)休息小屋(きゅうそくごや)」「徳川家家臣(とくがわけかしん)寄合場(よりあいば)」などとその小屋にはいちいち木札(きふだ)がうってあって...
吉川英治 「神州天馬侠」
...織田の足溜(あしだま)りが欲しいところなのである...
吉川英治 「新書太閤記」
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