...塵溜(ごみため)の蔭に行く...
石川啄木 「詩」
...溜(たま)らなくしい...
伊藤左千夫 「歌の潤い」
...」蜜蜂は腹立たしくて溜らないように叫びました...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...しばらく経(た)って溜息と共に...
太宰治 「新釈諸国噺」
...父親はさも当惑したように溜息(ためいき)を吐(つ)いて坐(すわ)り...
谷崎潤一郎 「細雪」
...あはれ/\と溜息を洩らすばかりだつた...
種田山頭火 「一草庵日記」
...直ぐにじゃりじゃりと砂の溜ってくる口から...
中島敦 「虎狩」
...ソオルは溜間(ロビー)の一隅で首を長くしてゐた...
南部修太郎 「死の接吻」
...思ひの外血溜(ちだま)りもなく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...炊事場の汚水溜へ捨てた...
久生十蘭 「母子像」
...吐き出すだけの溜息の源も尽きて風船玉が凋んで行くやうに吐息の音が次第にかすれて来たかともおもふと...
牧野信一 「夜見の巻」
...溜りの間に、おいでになりまする」「呼べ」「は」間もなく、門倉平馬、これも、思いもよらない椿事(ちんじ)が、いつか耳にはいったものと見えて、顔色が変っているのが、閾(しきい)外に手を突いて、「召されましたか?」「うむ、近う」老人は、唇を、への字に引きしめて、六かしげに言った...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...金持の息子と要領のよい人間の溜り場所だそうだから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...溜息をついていた...
室生犀星 「しゃりこうべ」
...正宗院は猶溜池の比丘尼長屋に住んでゐたものと見える...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...この雨で九寸程も溜まっているのでポンプを押さねばなるまい...
山之口貘 「ダルマ船日記」
...でこぼこで水溜(みずたま)りなどのある道が百メートルほど...
山本周五郎 「季節のない街」
...老人はながい溜息(ためいき)をつき...
山本周五郎 「橋の下」
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