...元気溌溂とした笑顔で挨拶した...
...彼女はいつも元気溌溂で、みんなを明るくさせる...
...昨日は疲れていたけど、今日は元気溌溂だ...
...子供たちは元気溌溂に遊んでいた...
...元気溌溂なスピーチで会場を沸かせた...
...いっこう溌溂たる趣がない...
芥川龍之介 「仏蘭西文学と僕」
...岩見重太郎は今日もなほ僕の中に溌溂(はつらつ)と命を保つてゐる...
芥川龍之介 「僻見」
...現在に於ける完備せる資本制度の大勢力は実に数千年の永い歴史的根拠を有し教育習慣等人間生活の凡ての方面に大なる力を以て浸蝕して居るのであるし共産的の精神と教養は遺憾ながら誠に小作人の間には薄く却て都会に於けるよりも資本主義的精神は地方農村に於て溌溂たるの事実に徴する時私は狩太農場の前途を略(ほゞ)推測する事が出来るものと思ふ...
有島武郎 「狩太農場の解放」
...若き溌溂(はつらつ)たる脳細胞に植継(うえつ)ぎて...
海野十三 「大脳手術」
...溌溂(はつらつ)たる令嬢...
海野十三 「流線間諜」
...碧澗から白刃(はくじん)を擲(なげう)つように溌溂(はつらつ)として躍り狂うのであるから...
高頭仁兵衛 「平ヶ岳登攀記」
...貧乏でも溌溂としてゐるところがある...
辻潤 「蒼馬を見たり」
...平常(かね)て……などにみるあンな軽い溌溂(はつらつ)さのないのが...
徳永直 「冬枯れ」
...溌溂(はつらつ)と春さきの気品を見せていた...
徳永直 「麦の芽」
...尚ほ且つ生気溌溂たる政治家たるを失はざるに比すれば...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...溌溂(はつらつ)たる実行を伴う明晰(めいせき)な知力の熱情を彼らはもっていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...下半分に現われてる溌溂とした若さは...
豊島与志雄 「反抗」
...人間の運動が東京よりも溌溂(はつらつ)と自分の眼を射るように思われたり...
夏目漱石 「行人」
...溌溂たる活力をそなえたもので...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...溌溂たる新興プロレタリアートは「十月」とともに輩出した作家たちの書くものに...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...私の方は父ゆずりで溌溂(はつらつ)としているがしんが脆(もろ)い(生理的に)...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...特に俳句が老年者の文学であつて恰も若い溌溂とした文学作品でないことを述べてあつたが...
室生犀星 「俳句は老人文学ではない」
...群がる男の裸體の中へ溌溂と馳け込ませ...
横光利一 「蛾はどこにでもゐる」
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