...理想の淨化作用を溌剌の儘に保つ爲の第一要件である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...いつも不活溌で矮小(わいしょう)な汲取屋の馬なのである...
梅崎春生 「庭の眺め」
...その空想が従弟に会うと非常に活溌に...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...尚ほ且つ生気溌溂たる政治家たるを失はざるに比すれば...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...綾子は溌剌としたなかに危っけのある素純な娘で...
豊島与志雄 「人間繁栄」
...――地球の歴史はすでにこの変化を予想しつつある――活溌(かっぱつ)なる酸素が地上の固形物と抱合(ほうごう)してしだいに減却するならば...
夏目漱石 「思い出す事など」
...寧ろ之を勧めて其活溌ならんことを願う者なれども...
福沢諭吉 「新女大学」
...智力思想の活溌高尚なることは王侯貴人(きにん)も眼下(がんか)に見下(みくだ)すと云う気位(きぐらい)で...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...それは古い天井からいつもぶらりと下がるほどに強い活溌な蜘蛛であった...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...』『活溌、すなわち乱暴か...
前田河広一郎 「ニュー・ヨーク 『青春の自画像』より」
...それゆえより人間として自分を溌剌とさせると感じられる気分だけを主観的に求めて...
宮本百合子 「異性の友情」
...それによって基礎づけられてより活溌に展開されるべき筈が...
宮本百合子 「現実に立って」
...相変らず生気溌溂でね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ほんとうに溌溂と語られていて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...生き生きと活溌になつた(――その混雑を除いては)訳でもないのは...
三好達治 「銀座街頭」
...先にはあれほど溌剌としてゐる詩形の魅力を...
三好達治 「万葉集の恋歌に就て」
...この小さい連中が最も声高(こわだか)で最も活溌であるが...
森鴎外 「雁」
...彼活溌なる同郷の人々と交らんやうもなし...
森鴎外 「舞姫」
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