...併し自己の本質の中に活溌なるデイヤレクテイクを持つてゐるものは此の如き「自然」の境界に安住することが出來ない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...真に活溌なものだ...
板倉勝宣 「五色温泉スキー日記」
...それはとても信じられない」まだ十九か二十の溌刺たる女性の四股をもちながら...
海野十三 「千年後の世界」
...彼女の活溌に動いていた手足が...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...多くの画家が生命の溌溂さをのみ見ているこの魚族を取り扱うのに...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...それがみな元気溌剌としてほとんど疲労を知らぬ若者揃いでした...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...溌剌(はつらつ)さが熱情が現われていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...俗間の大祭典の溌溂(はつらつ)たる伝統...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...然るに行政の性質はもっとも活溌にして...
福沢諭吉 「学問の独立」
...就中近頃の村瀬の羨望を代表するが如き溌溂さや物事の恬淡さを兼備して...
牧野信一 「女に臆病な男」
...広場に向って開いているラジオ拡声機からは、絶え間なく、活溌な合唱、又は交響楽がはじきだされる...
宮本百合子 「インターナショナルとともに」
...いつの時代にも生存した特別に心情の活溌なある種の人々は...
宮本百合子 「幸福の感覚」
...彼等を楽しませながら教育する文学作品に対する活溌な受容力と批判力の養成を含むものではないであろうか...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...即刻各支部によって活溌に着手されなければならない...
宮本百合子 「国際無産婦人デーに際して」
...客間の話し声はますます活溌になるばかりだった...
山本周五郎 「新潮記」
...現在、地上の到る処……汽車、汽船の行き尽すきわみ、自動車、飛行機の飛びつくす隈々(くまぐま)に儼然(げんぜん)とコビリ付き、冷え固まっている社交上の因襲、科学に対する迷信、外国の模倣、死んだ道徳観念……なぞいう現代社会の所謂(いわゆる)常識なるものに飽き果(はて)て、変化溌溂、奔放自在なる生命の真実性そのものの表現を渇望する心……すなわち溢るるばかりの好奇心に輝く眼(まなこ)を以て、吾輩の畢生(ひっせい)の研究事業たる「心理遺伝」の実験を見られると、立所(たちどころ)にこれを理解された...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...活溌な文字を書きだした...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...しかし西ローマ帝国の滅亡の頃にはなお中観派と瑜伽行派との哲学者たちの活動は活溌に続いているのである...
和辻哲郎 「鎖国」
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