...キユウピツドに扮(ふん)した無数の少女の廻り梯子(ばしご)を下(くだ)る光景は如何(いか)にも溌剌(はつらつ)としたものだつた...
芥川龍之介 「野人生計事」
...これまで活溌に働いて居た距離の感じが少し曇りを帶びて來たやうだ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...あの溌溂たるゴリラの測り知られぬ精力を...
海野十三 「大脳手術」
...従つて家庭に於ける描写は溌剌たる生気を見せてゐる...
田山録弥 「尾崎紅葉とその作品」
...一方には絶えず新しい生命を造り出そうとする強い内部の力が活溌に動いて...
津田左右吉 「偶言」
...あの活溌な若い自転車嬢さんに追跡されて...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「自転車嬢の危難」
...けだし米人の行険(こうけん)活溌なる気象はこれをして世界においてもっとも廉価にしてもっとも快速なる貿易者とならしめたり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...溌溂(はつらつ)たる健康をもち...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...俗間の大祭典の溌溂(はつらつ)たる伝統...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...活溌に蘇りつつあったのである...
中谷宇吉郎 「国際雪氷委員会のことなど」
...口調や物越しに似合わぬ活溌な足取りで...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...活溌に傳はつて來る頃...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その外(ほか)直接に一身の不義理にならぬ事に就ては必ずしも不活溌でない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...だから『コン・スピリトォ(活溌に)』でお歌ひ遊ばせ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...余計自分の頭が活溌に働くのを異様に感じながら...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...溌溂さで「魅せられたる魂」のアンネットやシルヴィにまで伸び育ってゆく過程は実に心をひかれる...
宮本百合子 「彼女たち・そしてわたしたち」
...小さな泉とそこの活溌な住人雄々しいきれいな小人のはなしは...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...急に活溌になった...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??