...溌溂たる描写は不可能である...
芥川龍之介 「上海游記」
...こう溌剌としているようじゃ...
芥川龍之介 「上海游記」
...けだし軍隊組織の制度は決して永久にその武士の活溌質朴なる本来の真面目を維持するあたわざるものなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...彼女を男らしく活溌(かっぱつ)にした...
夏目漱石 「明暗」
...溌溂(はつらつ)として大きな機運が動いていた...
長谷川時雨 「木魚の顔」
...騒ぐ方ですか? それとも眠る方ですか?」「元気溌溂とします...
牧野信一 「秋・二日の話」
...その演技のいとも目醒しく勇壮活溌なるは自づと心神の引きしまるを覚えたれど...
牧野信一 「淡雪」
...私は溌剌となり元気になって...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...われわれをいつも生気溌剌(はつらつ)とさせていないとすると...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...彼に一人の子供を――感心するほど活溌でみごとな...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...旅は我々の好奇心を活溌(かっぱつ)にする...
三木清 「人生論ノート」
...カザリン・ヘッバーンの持っている感性としての溌剌としたあたまのよさのようなものは...
宮本百合子 「映画女優の知性」
...描かれる一家団欒の画面は非常にこまやかで活溌な生気に溢れていることも想像し得るのです...
宮本百合子 「現実の道」
...眼そのものにさえつやと輝きとを増す肉体と精神の溌剌可憐な互のいきさつを...
宮本百合子 「幸福の感覚」
...仲間の中からの活溌な自発性に刺戟され...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...どことかで近江商人に会って話したら近江辺ではこの子は悧溌(りはつ)だから商人にしよう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...けれども溌、敏捷、がんばり等の・もっと我々本来の・もっと重要で本質的な・諸特質にいたっては、だんだんと色あせ衰えるばかりである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...法律上の問題がゆるす限りのさまざまの相反する論拠を活溌に論議することから生ずるのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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