...満身の力をこめて...
海野十三 「火星兵団」
...満身の力をこめて...
海野十三 「太平洋魔城」
...それを支えに満身の力を籠めてえいやッと引けば...
海野十三 「蠅男」
...「ううぬ」と蠅男は満身の力をこめて...
海野十三 「蠅男」
...満身の勇気をふるい起してこう答えました...
江戸川乱歩 「算盤が恋を語る話」
...諸君自身と諸君が選んだこの天職とに満身の確信をいだいて...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「青年に訴う」
...蹄(ひづめ)にこめた満身の力でふるえながら...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「乞食」
...私は思わずその一事に満身の猜察力(さいさつりょく)を集中しながら...
近松秋江 「狂乱」
...満身の呪詛(じゅそ)を吐き出し来(きた)る時には...
中里介山 「大菩薩峠」
...満身の露をはふり落しつつ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...その代り満身の営養分を胃袋へ消費してしまう...
村井弦斎 「食道楽」
...「私はまず、初めに喉(のど)へこみあげてきたやつを、この手でこう、ぐっと握りつぶし、次にこみあげてきたやつをこっちの手で、そのあとのやつを膝の下へ、満身の力でこう、ぐうっと握りつぶし、押えつけました、そうしておいて、感謝の意を表しました」「――すると、結婚するわけなのか」主馬はもの凄いような眼をし、両方の握り拳(こぶし)をつきだし、猛犬の唸(うな)るような、けんのんな声で、しかしゆっくりと云った...
山本周五郎 「山彦乙女」
...おのずから満身の血は...
吉川英治 「新書太閤記」
...満身の意気と君恩のかたじけなさに熱していたのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...満身の法衣(ころも)がみな焔と化し...
吉川英治 「新書太閤記」
...いつの間に彼の毛穴から忍び入って満身の邪気となったものか...
吉川英治 「新書太閤記」
...満身の智恵をしぼって...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...満身の気魄(きはく)を...
吉川英治 「宮本武蔵」
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