...わが勇士小浜兵曹長は満身の力をこめ...
海野十三 「怪塔王」
...満身の力を竹の棒の先に籠めて...
海野十三 「地球盗難」
...満身の力を奮って...
海野十三 「流線間諜」
...満身の力をこめて...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...彼女は満身の愛を生徒たちに捧げた...
妹尾韶夫 「凍るアラベスク」
...馬は満身の力をしぼって...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「乞食」
...満身の憎悪を禁ずることができないらしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...満身の露をはふり落しつつ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...鍛え上げた鋼(はがね)の鎧(よろい)に満身の日光を浴びて...
夏目漱石 「薤露行」
...満身の力をこめて現在に働けというのが乃公(だいこう)の主義なのである...
夏目漱石 「倫敦消息」
...して見ると寒月君の代りにこの泥棒を差し出しても必ず満身の愛を捧げて琴瑟(きんしつ)調和の実を挙げらるるに相違ない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...自分も満身の返り血に蘇芳(すおう)を浴びたようになってしまいました...
野村胡堂 「十字架観音」
...虎を射した加藤清正にも増した満身の力を込めて地に逆つた...
牧野信一 「素書」
...一つの賽ころに満身の運命を占つて――彼等は一所懸命に先を争ひ始めた...
牧野信一 「喜びと悲しみの熱涙」
...かつ満身の覇気(はき)でもつて世人を籠絡(ろうらく)し...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...満身の力で呼んだ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...孤剣を抱いて臨んだ時のような――ああした満身の毛穴もよだつような悲壮も抱かなければ感傷もない...
吉川英治 「宮本武蔵」
...この瞬間、彼が魔のごとき洞察力、彼が満身の勢力、彼が徹底せる熟慮と深瀾(しんらん)のごとき遠謀とが渾然として湧出して来る...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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