...黒皺皮(くろじわがは)の満身の膚(はだへ)をこがす炎暑をや...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...それを支えに満身の力を籠めてえいやッと引けば...
海野十三 「蠅男」
...満身の勇気をふるい起してこう答えました...
江戸川乱歩 「算盤が恋を語る話」
...満身の力を腕にこめて...
太宰治 「走れメロス」
...満身の瘡痍――たゞしかすり傷だけ...
種田山頭火 「其中日記」
...満身の呪詛(じゅそ)を吐き出し来(きた)る時には...
中里介山 「大菩薩峠」
...満身の露をはふり落しつつ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...満身の力をこめて...
中谷宇吉郎 「異魚」
...立ち直るや満身の力を込めた右腕で唸りをはらんだ半円を切ると奴の横面に稲妻のやうなパンチを喰はせた...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...虎を射した加藤清正にも増した満身の力を込めて地に逆つた...
牧野信一 「素書」
...満身の力を振ひ起して...
牧野信一 「素書」
...一つの賽ころに満身の運命を占つて――彼等は一所懸命に先を争ひ始めた...
牧野信一 「喜びと悲しみの熱涙」
...満身の力をこめて...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「なぐり合い」
...満身の力を集中して...
矢田津世子 「反逆」
...堂々と満身の愛を告白する...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...満身の息をこめて吹き鳴らした...
吉川英治 「上杉謙信」
...満身の智恵をしぼって...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...満身の気となって...
吉川英治 「山浦清麿」
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