...また今にして早くそを知らむとする程小成の満足に齷齪(あくせく)たるものに非ざる也...
石川啄木 「閑天地」
...私は私のこの追想がこれを読んで下さる方に何かの影をおとす丈けでも満足に思ひます...
伊藤野枝 「嘘言と云ふことに就いての追想」
...耆婆扁鵲(ぎばへんじゃく)の神剤でもとても癒(なお)りそうもなかった二葉亭の数年前から持越しの神経衰弱は露都行という三十年来の希望の満足に拭(ぬぐ)うが如く忽ち掻消(かきけ)されて...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...ちゃんと満足に揃っているが...
海野十三 「特許多腕人間方式」
...どのくらい武家の方で満足に思うか分らない」「おほほほは...
江見水蔭 「悪因縁の怨」
...いやしくも死の戒告に背き死の裏附けのない直接的生の満足に連なるものは...
田辺元 「メメント モリ」
...親が満足に産みつけてくれた身体(からだ)にもし生涯(しょうがい)人前に出ることの出来ないような不具な顔にでもなったら...
近松秋江 「うつり香」
...本能の満足に適へりや...
登張竹風 「美的生活論とニイチエ」
...人々は少し不満足に思いました...
豊島与志雄 「手品師」
...満足に生れて後に五体に損傷を受けた者は……ということなのですが...
豊島与志雄 「土地に還る」
...そのもたらす快感は本能の満足にあると解釈されていることを注意しておきたい...
中井正一 「スポーツの美的要素」
...満足から満足に向ってあさり進むとしか考えていないようだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...満足に自覚するのだろう...
夏目漱石 「永日小品」
...給料さえ満足に貰えば...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...」「ヘンリーが死んでからは満足にお金が送れなくなつたのが間が悪くはない?」「だからさ――...
牧野信一 「蔭ひなた」
...左大臣家の新夫人は不満足に思い...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...若し梅なんぞが不満足に思ってはならぬ...
森鴎外 「雁」
...自分はいまだに家財道具も満足に揃(そろ)っていない...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
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