...小成の満足に非ずして...
石川啄木 「閑天地」
...僕はだからいまだに君ヶ代も満足には歌えない...
高村光太郎 「美術学校時代」
...それは空理空論の満足に過ぎないでしょう...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「ペルゴレーズ街の殺人事件」
...三度々々食物も満足に咽喉(のど)に通らなかった...
田山花袋 「田舎教師」
...これからの生を満足に送つて行くことは出来さうには思はれなかつた...
田山録弥 「心の階段」
...思ふに詩歌に性情の満足をいふの意は唯だ作中に現れたる詩的正義(ポエチカルジヤスチス)に対する満足に関してのみ言ひ得らるべき事にはあらざるか...
綱島梁川 「国民性と文学」
...妙なことにこの遂げられた希望の満足に関する記憶の濃度のほうが...
寺田寅彦 「映画時代」
...ともかくもこのゴロゴロは人間などが食欲の満足に対する予想から発する一種の咽喉(のど)の雑音などとは本質的にも違ったものらしく思われる...
寺田寅彦 「ねずみと猫」
...いまだ一国の生活すら満足に維持するあたわずして国威を輝かし...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...自ら満足に感じてる時には一服煙草を吸うことにしていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...」「わたし子供の時から三度満足に御飯をたべた事は滅多(めった)にないわ...
永井荷風 「ひかげの花」
...一時間もすると満足にあぐらをかいているものはいなくなった...
久生十蘭 「三界万霊塔」
...そして情欲の満足に対してはほとんどいかなる抑制もないから...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...「そちが志は満足に思うが...
森鴎外 「阿部一族」
...どうしても満足に発音することがおできにならなかったのを知っている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...こういうのは出ても満足には成長せぬかも知れぬが...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...満足におまんまも食えねえ...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...どこを捜したって満足に家内揃ってその日を楽しんでいるなどという家はない...
吉川英治 「三国志」
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