...自然科学的の進化論をもって満足して...
井上哲次郎 「明治哲学界の回顧」
...虚文虚礼便佞(べんねい)諂諛(てんゆ)を賤(いや)しとして仕官するを欲しなかった二葉亭もこの意外なる自由の空気に満足して...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...我らは信仰を以て人に勝ちて満足してはならない...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...髪さへ賞(ほ)めて貰へばそれで満足してゐるものだ...
薄田泣菫 「茶話」
...満足しているものではない...
太宰治 「懶惰の歌留多」
...ひどいことを言えば言うほど満足していた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...満足してるクリストフの歓びよりも...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...自分は一時間の間満足していたろう...
夏目漱石 「坑夫」
...当分まず恋の可能(ポッシビリチイ)を持っている若い男女を観察して満足して居なければならん...
二葉亭四迷 「平凡」
...学生はコスモの鑑定に満足して...
マクドナルド George MacDonald 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...降りたり登ったり景色に見惚れたりするだけで満足している男であった...
正宗白鳥 「登山趣味」
...たった一人の女の子の孫に与えられた賞め言葉ですっかり満足して仕舞って...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...女王(にょおう)は可憐(かれん)なものを得たと満足しているのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...渡辺はやや満足してサロンへ帰った...
森鴎外 「普請中」
...果してそれは眼を見開いて抜身を待つことができるか、命が口から出てゆこうと咽喉(のど)から出てゆこうと意に介しないか、果してそれは落ちついているか、顔色を変えないか、満足しているか、これこそ我々が見なければならないことである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ただ食糧と水との豊かなることに満足してさも楽しそうに歌っていると...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...布巾を洗うだけで満足していた...
山本周五郎 「季節のない街」
...材木仲仕某の言によって判明した……というだけで新聞記者は皆満足して記事を作上(つくりあ)げて帰った……が...
夢野久作 「衝突心理」
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