...それで当時のローヤル・ソサイテーの組織等について多少満足しておらない点があった...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...仮に健康でユルユル観光もし名士との往来交歓もしたとしても二葉亭は果して満足して得意であったろう乎(か)...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...坪内君がなかったならただの新聞の投書ぐらいで満足しておったろう...
内田魯庵 「明治の文学の開拓者」
...そしてその十分の一くらい旅行記の端に書けば満足している...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...無論論理学者自身も亦この仮定で満足しているのが多くの場合である...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...彼らは自己の歌をもって満足していた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...然しこの決心は如何に根の浅いものであったか! 私は頭で到達した帰結に満足して...
豊島与志雄 「理想の女」
...これで一応満足していたのであるが...
中谷宇吉郎 「温泉2」
...親爺は満足している...
中谷宇吉郎 「サラダの謎」
...そんな水準(レベル)におかれた恋愛で満足している男女がありとすれば...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...むつかしい文句を一気に言つてしまつたことに心から満足してゐた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...自分自身を養うに必要なだけの土地を耕すので満足しているのに...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...維新頃の壮士文学のような肩ひじ張ったポーズを示して満足していたとしたら...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そのスポークスマンの一人の宮本がヤイヤイ言われるのさ」といったふうの俗論――それに九分の真実があったとしても――だけに満足してはおれない問題がふくまれているように私に思われた...
三好十郎 「恐怖の季節」
...批難のしようもない堅実な人物であることに満足しておいでになって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...本当のところそのかみさんは満足して死んだんですよ」「どうしてわかるの」「その女は子を欲しがっていた」と彼は独りで頷いた...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...「満足して死ぬ、と云われました」と万三郎が答えた...
山本周五郎 「風流太平記」
...おれは満足して起った...
吉川英治 「三国志」
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