...而して如何程不完全にもせよ彼等の子供を養育して行くならばそれを以て満足してゐたのである...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...いずれ、明日になったら、誰が立花先生の監視にあたるかきめよう」こうして、また、新しい探偵の方針がたったので、一同は、満足して、三階の応接室へかえってきた...
海野十三 「少年探偵長」
...僕はすっかり満足して...
海野十三 「人体解剖を看るの記」
...そうして今日の私の俳句や文章は客観写生という信条によって得つつあるものだという事に満足しております...
高浜虚子 「俳句への道」
...ただ遠方からその風采(ふうさい)や態度をながめることの興味で満足していた...
寺田寅彦 「柿の種」
...彼は餌物(えもの)をつかんでる梟(ふくろう)のように暗闇(くらやみ)に満足して...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...兄さんが御自分で満足していらつしやるなら結構です...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...だから彼は結構それで満足してモグモグやりながら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...満足して深いため息をついたのは泡立つ琥珀(こはく)ワインを飲み干したときだった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...実際それで満足して...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...何故小鳥屋に満足していた娘を...
松永延造 「職工と微笑」
...この家に満足して暮すのです...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...折から雨の降って来た庭の眺めも満足して御飯たべたというわけです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...私はこれだけで満足して夜を明かします」こう言って...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...自分に特有な務めに満足して...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...泰三のする事をば満足して眺めていた...
山本周五郎 「思い違い物語」
...わたしは満足して居る...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...その死顔は満足していた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??