...殊に当時猛訓練と軍事学の研究に依って軍隊の精鋭に満腔の自信を持っていたフリードリヒ大王には世人を驚嘆せしむる戦功を立てしめたのである...
石原莞爾 「戦争史大観」
...慈愛のこころあるものはよろしく満腔の同情を寄すべきであると...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...私たちの満腔の感謝と希望と祝福とをこめて月給を入れ...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...満腔(まんこう)の感謝の意を表さねばならぬと思います...
高神覚昇 「般若心経講義」
...彼が満腔の熱血は...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...生きんがために愛したがり満腔(まんこう)の愛を消費したがる力強い率直な同情心...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...今なおわたくしの旧著を精読して批判の労を厭(いと)わない人があるかと思えば満腔(まんこう)唯感謝の情を覚ゆるばかりである...
永井荷風 「正宗谷崎両氏の批評に答う」
...一字一画に満腔(まんこう)の精神が飛動している...
夏目漱石 「野分」
...満腔(まんこう)の毒血を相手の頭から浴びせかけ得る偉大なる俳優であった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...これは満腔(まんこう)の敵意を...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...」と私は満腔の想ひを空に向つて次々に追放するかのやうに腕を張り...
牧野信一 「ファティアの花鬘」
......
正岡子規 「曙覧の歌」
...満腔(まんこう)の敬意を感じていたのに...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...不器用な足どりに満腔の感謝を覚え...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...満腔の同情を寄せた...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...「貴国の軍備縮小に満腔の敬意を払う」と云う外交官...
夢野久作 「鼻の表現」
...憐れな運命の持主に満腔(まんこう)の同情を寄せると同時に...
夢野久作 「老巡査」
...満腔の敬意と感謝を捧げる――と慇懃(いんぎん)な答礼を送った...
吉川英治 「三国志」
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