...而して彼は満腔の覇気...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...円満具足したゲエテの僕等を行動に駆りやらないことに満腔(まんかう)の不平を洩らしてゐる...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...私は私の満腔(まんこう)の同情をもって...
内村鑑三 「後世への最大遺物」
...慈愛のこころあるものはよろしく満腔の同情を寄すべきであると...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...満腔の熱情を灑ぎて...
高木敏雄 「比較神話学」
...彼が満腔の熱血は...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...あなた様に向かっては満腔(まんこう)の歓喜を披瀝(ひれき)いたしまする!」彼は立ち上って両手を差し上げると...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...そのまったくの温情にたいして満腔(まんこう)の感謝を覚ゆるのだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...私の満腔の崇拝心と愛好心は悉(ことごと)くこの偉人の上に濺(そそ)がれるようになり...
新渡戸稲造 「ソクラテス」
...満腔(まんこう)の親しさと愛とを注ぎかけずにはおかなかった...
野村胡堂 「楽聖物語」
...」と私は満腔の想ひを空に向つて次々に追放するかのやうに腕を張り...
牧野信一 「ファティアの花鬘」
...母と子の生きる心に満腔の同情を感じました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...不器用な足どりに満腔の感謝を覚え...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...まだ拍手するには早いよ……この点に就て吾輩は特に、満腔の敬意と、感謝とを表明する次第である...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...告げぬかの際どいクライマックスに到達しようという……よろしく満腔の御期待をもって……【溶暗】……【字幕】 実母と許嫁(いいなずけ)と...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...満腔の同情を寄せた...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...満腔(まんこう)の好意をもっていたのであるが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ただ彼女が哀れな中宮の運命によせた満腔(まんこう)の同情を...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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