...□毎号々々意に満たないものばかり皆様にお目に懸けなければならないのを本当に残念に思ひます...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一五年六月号)」
...二葉亭の交際した或る文人が或る雑誌に頼まれて寄稿した小説が頗(すこぶ)る意に満たないツマラヌ作であるを頻(しき)りに慚愧(ざんき)しながらも...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...自分の作が意に満たないと坐(い)ても起(た)ってもいられなかったらしい...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...三十に満たない琴平咲子という女性もその一員であることを知っているが...
江戸川乱歩 「影男」
...五年の期限が満たない三年後に辞任した...
寺田寅彦 「レーリー卿(Lord Rayleigh)」
...五十歳にも満たないで...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...余りに抱負が高尚で卒業の論文を書いても書いても意に満たないで...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...お輿入(こしいれ)があってから僅か三年に満たないうちに...
中里介山 「大菩薩峠」
...一厘にも満たない僅か八毛であることを...
野村胡堂 「胡堂百話」
...読返してみるとどうも意に満たないのでこれはもつと整理してから発表したいと思ひます...
原民喜 「書簡」
...明治初年頃には二百戸に満たない一漁村であったこの市は...
火野葦平 「糞尿譚」
...三十台にも満たない...
火野葦平 「糞尿譚」
...作品が編集者の意に満たないと二度でも三度でも書き直しを要求するということである...
平林初之輔 「昭和四年の文壇の概観」
...彼の意気込みにもかかわらず川上忠一の智能指数はやっぱり八〇に満たないのである...
本庄陸男 「白い壁」
...彼らは十尺四方に満たない石材は全然用いていないが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...但し親方に分(ぶ)をはねられるから一円に満たない...
柳宗悦 「野州の石屋根」
...刑期の満たないうちに...
吉川英治 「大岡越前」
...――武蔵と申しました」「それがどうしたので」「当時まだ二十歳に満たない年少でしたがどこか重厚な風があり...
吉川英治 「宮本武蔵」
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