...傭兵時代の末期フリードリヒ大王は人口四百万に満たないのに十数万の大軍を常備したのである...
石原莞爾 「戦争史大観」
...二葉亭の交際した或る文人が或る雑誌に頼まれて寄稿した小説が頗(すこぶ)る意に満たないツマラヌ作であるを頻(しき)りに慚愧(ざんき)しながらも...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...自分の作が意に満たないと坐(い)ても起(た)ってもいられなかったらしい...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...本因坊は五尺に満たない小男だから...
関根金次郎 「本因坊と私」
...十歳にも満たない本当に果敢(はか)ない存在ではあった...
寺田寅彦 「重兵衛さんの一家」
...』すべて一連の思考は一秒に満たない...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...高倉玄蔵という三十歳に満たない青年だった...
豊島与志雄 「電車停留場」
...十四尺に満たないほどだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...まだ十六歳にも満たない少年にとって...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...未だ丁年に満たないので...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...さだめし意に満たないものがあるであろう...
蜷川新 「天皇」
...一厘にも満たない僅か八毛であることを...
野村胡堂 「胡堂百話」
...読返してみるとどうも意に満たないのでこれはもつと整理してから発表したいと思ひます...
原民喜 「書簡」
...実費にも満たない金額でどうして三十ヶ所もある市の建造物の汲取りが出来ますか...
火野葦平 「糞尿譚」
...彼らは十尺四方に満たない石材は全然用いていないが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...日本では尺に満たない金星草(ひとつば)が幅二尺高さ一丈に達して居る...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...――武蔵と申しました」「それがどうしたので」「当時まだ二十歳に満たない年少でしたがどこか重厚な風があり...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ところが彼が見とめ得たのは二十才にも満たない紅顔の美少年だった...
渡辺温 「絵姿」
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